遼寧省瀋陽市は旧満州時代には奉天と呼ばれ、当時は多くの日本人が住んでおり、多くの建物が日本人によって建設された。中国メディアの快資訊は7日、日本人によって建設された建物のうちの1つである「瀋陽駅」について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 遼寧省瀋陽市は旧満州時代には奉天と呼ばれ、当時は多くの日本人が住んでおり、多くの建物が日本人によって建設された。中国メディアの快資訊は7日、日本人によって建設された建物のうちの1つである「瀋陽駅」について紹介する記事を掲載した。その外観が東京駅とそっくりだという。

 記事は、現在の瀋陽駅はかつて「奉天駅」と呼ばれており、東駅舎は1910年から使用されていると紹介。日本の建築家・辰野金吾の学生であった太田毅と吉田宗太郎によって設計されたと伝えた。辰野金吾は東京駅の設計者なので、瀋陽駅も外観が東京駅と非常によく似ているのだという。

 100年以上にわたって使用されてきた瀋陽駅だが、その外観は当時からほとんど変わっていないと記事は指摘。しかし、内部は大きく変更されており、10面のホームに19路線が乗り入れる現代的な駅へと変化を遂げたという。

 また、この歴史ある建築物である瀋陽駅は、遼寧省文物保護単位に指定されていると紹介。中国のネット上では「最も美しい駅」ランキングで常に上位にランクする人気の駅になっていると伝えた。

 中国でも高く評価されている瀋陽駅が日本人の設計によるものであり、しかも東京駅とよく似ているというのは、中国人にとっては微妙な感じがするかもしれない。しかし、それだけ当時の日本人のデザインはレベルが高かったと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)