新型コロナウイルスの感染拡大を受けて成人式を延期、または中止とする県内の市町が21にのぼることが分かりました。貸衣装店では予約がほとんどキャンセルになるなど影響が大きく出ています。

7日までに成人式の中止を発表しているのは、佐野市、日光市、矢板市などです。

延期を決めているのは宇都宮市、足利市、栃木市などです。

その他の市町では益子町は参加者にPCR検査を受けてもらい今月10日に実施、那須塩原市は式典は行わず秋以降で交流会の開催を検討するなどしています。

成人式の着付けや撮影、観光用着物のレンタルなどを行う日光市の「うたかた」です。

この日、店内では混雑を避けて初詣に来た地元の観光客が着物の着付け体験を楽しんでいました。

日光市では当初、成人式の延期を検討しましたが、感染の急拡大を受けて今月初めに中止を決めました。

それ以降、店ではレンタルのキャンセルが相次ぎました。

観光シーズン中の客の大幅な減少に加え、閑散期の売り上げの柱も失いました。

市は、キャンセル料の一部助成を検討していて、この店では、その範囲に収まるようにして客の負担をなくそうと考えています。

代表取締役を務める佐々木 千春さんは新成人の息子をもつ母でもあります。

そのため成人式の前撮りと合わせて家族だけで特別なひとときを過ごせる冬限定の撮影プランの延長を検討しています。