新型コロナウイルスの感染拡大が危機的な状況が続く中、県は宇都宮市内で酒類を提供する飲食店に対して8日から営業を夜8時までに短縮するよう要請しました。対象の飲食店からは「さらに客が減ってしまう」と不安や困惑の声が上がっています。

オリオン通りにある飲食店「だるまや 宇都宮中央本店」です。

普段は平日午前11時半から午後11時まで営業していますが、8日からは午後8時までに短縮します。

国が1都3県に緊急事態宣言を出すという一報が流れてからは、ランチタイムの客足まで遠のいてしまったといいます。

先の見えない状況の中、時短営業に合わせて新たに弁当のテイクアウトを始めることにしていて、試行錯誤をしながら売り上げを確保しようとしています。

一方、宇都宮餃子会が運営する餃子店「来らっせ」では、県の要請に応じて時短営業への切り替えを決めています。

客の8割が県外からの観光客のため、これまでも体温を測定する機械を店の入り口に設置するなど徹底した対策を進めてきました。

しかし新たな陽性者の多くが感染経路不明という現状で、飲食業者ばかりにしわ寄せがくることに思わず不満の声もこぼれました。