新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況を踏まえ県は5日、特に感染者が多い宇都宮市内の酒類を提供する飲食店に対し、夜8時までの営業に短縮するよう要請することを決めました。

県内では5日までの直近1週間に新型コロナウイルスに感染した人が441人と1ヵ月前の5倍以上になり、過去最多を更新し続けています。

去年11月下旬から先月までにかけて11件のクラスターが発生するなど危機的状況にあるとして県は5日、対策本部会議を開き対応を協議しました。

県独自の警戒レベルを見てみますと、それを判断する7つの指標のうち、入院の病床数と宿泊療養室の数に対する患者の割合が100%を超えるなど4項目で最高レベルの特定警戒の範囲にあります。

そのため今月11日までとしていた警戒レベルの「特定警戒」を31日までに延長したうえで、特に感染が拡大している宇都宮市で酒類を提供するカラオケ店を含む飲食店に対し営業時間短縮の協力を要請することを決めました。

期間は今月8日から22日までの15日間で夜8時から翌朝5時までの営業休止を求めます。

今後人口10万人あたりの感染者数などを見て要請の対象とするかどうか、市町ごとに地域を設定するということです。

県は時短営業の協力に従い一定の要件を満たした店舗に対しては、30万円の協力金を支給します。

申請の受付は今月25日から来月19日までで、今後詳細を県のホームページに公表するということです。

また県民に対しては、緊急事態宣言の発令が決定的な1都3県への外出と夜8時以降の外出の自粛を要請します。

一方、医療提供体制について県は、症状のない人や軽い人向けの宿泊療養施設を県南地域に今月中頃までに新たに開設させると発表しました。