アーモンドアイ(撮影は19年6月)【写真:Getty Images】

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“世紀の一戦”で有終の美飾った女傑に海外メディア脚光

 競馬のG1ジャパンカップ(東京・芝2400メートル)は29日、クリストフ・ルメール騎乗の1番人気アーモンドアイ(牝5、美浦・国枝)がコントレイル、デアリングタクトの牡牝の無敗の3冠馬を封じ込めて優勝。史上初めて3冠馬3頭が揃う“世紀の一戦”を制し、有終の美を飾った。海外メディアからも「おとぎ話のようなラスト」「なんという瞬間」などとアーモンドアイへの賛辞の声が続出している。

 最後の最後まで強かった。2番枠から前目につけたアーモンドアイ。好位でレースを進めて直線へ。大逃げを打ったキセキはまだはるか前だ。手綱を取るルメールはじわじわと芝コンディションのいい外へと進路を切り替えた。

 馬場の中ほどに持ち出すと、手応え十分に前を飲み込んでいく。残り150メートルで一気に先頭に立つと、外から追い込んできたコントレイルの追撃を封じ込めた。ルメールはガッツポーズし、さらに投げキッス。アーモンドアイの頭をポンポンと叩き、愛馬を労った。

 引退レースでG1・9勝目を飾った女傑に海外メディアも最敬礼だ。豪競馬専門メディア「レーシング.com」公式ツイッターは「よくやった。グッドガールだ。なんという勝利、なんという馬だ。アーモンドアイの壮大なキャリアに祝福を」と投稿。別のツイートでも「おとぎ話のようなラストだった。素晴らしい勝利。みんなアーモンドアイのことが大好きだ」と称えた。

 豪州の専門局「スカイ・レーシング」公式ツイッターは実際の最後の直線シーンの動画とともに「なんという瞬間! アーモンドアイはジャパンカップに勝利し、その卓越したキャリアを終えた」と脚光を浴びせている。

 海外競馬専門サイト「ワールド・ホース・レーシング」公式ツイッターは「彼女はただ驚異的なパワーと精神力を見せつけただけなんだ」というルメールのコメントを引用。文面では「クリストフ・ルメールはアーモンドアイの2020年ジャパンカップでの素晴らしい勝利をこう説明した。あれは彼女にとっての最高の走りだったのではないか?」とラストランにして「最高の走り」だったと賛辞を送った。

 英専門メディア「アット・ザ・レーシーズ」公式ツイッターも「思い出をありがとう。アーモンドアイ!」と感謝を記している。

 戦前からも海外メディアの熱い視線が送られていたジャパンカップ。好レースとそれを制した女傑が注目を浴びている。(THE ANSWER編集部)