「激動のアメリカ」を背負って立つであろう、5名の逸材

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アメリカ合衆国では、まもなく大統領選挙が行われる。

かつては「不毛の地」といわれサッカー人気が低かったことで知られたが、最近は黄金世代を迎えつつあり、スポーツ大国ぶりを発揮し始めている。

そこで今回は今後注目すべきアメリカ人選手たちを紹介したい。

クリスティアン・プリシッチ(チェルシー)

アメリカ代表の若きキャプテン、プリシッチ。

クロアチア系アメリカ人である彼は、僅か17歳でドルトムントのトップチームで活躍し始め、香川真司とも良いコンビネーションを見せていた。

2019年にはエデン・アザールの穴を埋める新たなウイングとして高額な移籍金でチェルシーへと加入した。

背番号を10に変更した今季は超大型補強もあって、ハイレベルなポジション争いを強いられおり、アザールの後継者として真価が問われる。

ウェストン・マッケニー(ユヴェントス)

昨季は苦しんだマッケニーだったが、今季は一転、イタリアの絶対王者ユヴェントスへローンで加わった。

現役時代のピルロとは異なったタイプのMFだが、複数のポジションをこなせる才能を持っている。

ちなみに10代で地元テキサス州のFCダラスからシャルケに引き抜かれた選手だが、実はドイツ暮らしは初めてではない。幼少期の数年間をドイツで過ごしており、アメリカに戻るまで現地のローカルチームでサッカーをプレーしていたという経歴を持っている。

ジョヴァンニ・レイナ(ドルトムント)

ワンダーキッドの世界選抜、ドルトムント。その一員であるレイナは今季17歳にしてトップチームに定着し、ブンデス初ゴールも記録した怪物アタッカーだ。

実は両親も共に元アメリカ代表のサッカー選手というサラブレッドであり、自身もアメリカ代表入りを明言している。

ちなみに名前の“ジョヴァンニ”は、父クラウディオがレンジャーズでプレーしていた頃の同僚である元オランダ代表"ジョヴァンニ"・ファン・ブロンクホルストに由来しているとのこと。

タイラー・アダムス(RBライプツィヒ)

ニューヨーク出身のMFアダムス。

地元ニューヨーク・レッドブルズで育成され、トップチームで活躍。2019年に同じレッドブルグループの強豪、RBライプツィヒへと引き抜かれると、シーズン途中ながら素早く適応し結果を残した。

昨季は怪我に悩まされたが、CLではスーパーサブとして躍動。リヴァプールを破ったアトレティコとの大一番では、途中出場から値千金の勝ち越しゴールを挙げ、クラブ初となる大会ベスト4進出の原動力となった。

セルジーニョ・デスト (バルセロナ)

バルセロナへの加入を決めたデスト。

タレントの宝庫であるアヤックスで育成され、昨季ブレイクした若手サイドバックだ。100年以上の歴史を持つバルサにおいて、史上初めてのアメリカ人選手である。

また最近では、クラシコに出場した初めてのアメリカ人選手にもなった。

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ちなみに父親がアメリカ人であることからアメリカ代表を選択しているが、生まれ育ったのはオランダであり、オランダ国籍も持っている。北米版ダニ・アウベスとなれるか注目だ。