カシオが2020年秋冬の時計新製品を発表。衛生上の観点から恒例の発表会は見送られたが、ラインナップは魅力的。アウトドアウオッチブランドの「PRO TREK」からは、2年ぶりとなる最高峰モデル「MANASLU」の25周年記念モデルが発表された。

掲載した写真はすべてクリックで拡大表示。価格は税込み、発売月はすべて予定。新型コロナウイルス感染症の影響で発売に関して変更が生じる場合があることをご了承いただきたい。

○PRO TREK 25周年記念モデル「PRX-8025HT-1JR」

機能的なアウトドアウオッチに伝統的な時計の装飾を組み合わせた発想がユニーク。時分針の形状もベースモデルから変更されている


PRO TREKブランド生誕25周年を記念して、最高峰モデル「MANASLU(マナスル)」のスペシャルモデルが登場。監修はもちろん、日本人初の8,000m峰14座完全登頂に成功し、PRO TREKのアンバサダーも務める登山家・竹内洋岳氏だ。

この「PRX-8025HT-1JR」は、太陽や月に薄い雲がかかったとき、その周囲に光の輪が現れる大気光学現象「ハロ」をデザインのモチーフに選択。ベースモデルは「PRX-8000 MANASLU」だ。ベゼルの天面を高級機械式時計のムーブメントに見られるペルラージュ模様で装飾。そのために配置できなくなった都市コードをベゼルのサイド面に刻印した。

ベゼルサイドに刻印された都市コードに注目


ベゼルの材質は、通常のチタン素材より強度が高く耐傷性に優れた64チタン。さらに耐磨耗性に優れるDLC処理を施している。風防はもちろん、視認性と傷に強いサファイアガラス。ハードな登山シーンへの対応はもちろん、25周年記念モデルにふさわしい豪華仕様だ。

ケースバックには、PRO TREKの25周年を記念したゴールドのメダル状刻印を配置。新開発の高精度コイニング処理のひときわシャープなエッジで、PRO TREKロゴと25の文字、そして竹内氏の登頂14座を示す星マークが刻まれている。価格は220,000円。世界限定200本で10月発売。専用ボックスが付属。

特別仕様のケースバック


スペシャルボックスにセットされる


○Climber Line「FIREFALL」(炎の滝)シリーズ

クライマーの聖地、米国ヨセミテ国立公園内のエル・キャピタンで年に数回、条件がそろったときにだけ出現するファイヤーフォール(炎の滝)。滝を流れ落ちる水に絶妙な角度で赤い夕陽が反射して起こる、美しく希少な自然現象だ。しかし、それを実際に目にすると、あたかも真っ赤な溶岩が絶壁を流れ落ちるかのように見えるという。

Climber Line(クライマーライン)のFIREFALLシリーズは、この炎の滝を赤の蒸着で表現。グレーIPで夕闇を表現したチタンバンド、ベゼル、ケースから浮かび上がるように、赤いラインが輝く。

Climber Line FIREFALLシリーズ


バーインデックスの「PRW-60YT-1JF」


インデックスの赤いラインは新開発のレッド蓄光


ロック式のりゅうず


ケースバックは3モデルとも雰囲気が似ている。写真は「PRW-60YT-1JF」※ケースバックのデザインは変更されることがあります


3モデルともバンドはスライドレバー式を採用。写真は「PRW-60YT-1JF」


アラビアインデックスの「PRW-50YT-1JF」


サファイアガラス風防の縁の赤いラインには蒸着を使用


「PRW-50YT-1JF」のサイドビュー。「PRW-60YT-1JF」とはベゼル形状で見分ける


デジタルモデルの「PRW-30YT-1JF」


「PRW-30YT-1JF」は液晶全面が赤く光り、夜間でも目の暗順応を妨げにくい


ボタントップは平滑な仕上げ


バーインデックスの「PRW-60YT-1JF」(93,500円)、アラビアインデックスの「PRW-50YT-1JF」(93,500円)、デジタルモデルの「PRW-30YT-1JF」(80,300円)の3モデルで展開。ベースモデルは「PRW-60」、「PRW-50」、「PRW-30」。すべてムーブメントはタフソーラー。マルチバンド6対応の電波時計も搭載する。そのほかの機能は各ベースモデルと同様。10月発売。