バルセロナFWルイス・スアレス【写真:AP】

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バルサのクーマン新監督から「1分間の電話」で構想外を伝えられたスアレス

 スペインの強豪バルセロナで長年アタッカーとして活躍してきたウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、クラブが大きな転換点を迎える中でロナルド・クーマン新監督から戦力外通告を受けたと報じられている。

 イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、新天地を探すスアレスがイタリア王者ユベントスにも売り込みを行ったとしている。

 2014年夏にリバプールからバルセロナに移籍したスアレスは、6シーズンで公式戦198得点を叩き出し、クラブの歴代最多得点者ランキングでは3位。これまでにリーガ・エスパニョーラ優勝4回やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇など数々のタイトルを獲得してきたが、19-20シーズンは負傷に苦しめられ、33歳という年齢からも、すでにキャリアのピークは越えたと考えられている。

 そんななか、英メディア「GIVE ME SPORT」は「クーマンからの1分間の電話でスアレスは激しく動揺」と見出しを打ち、スアレスへの“対応”に着目。「バルセロナの構想にはないと直接伝えられたが、電話はたったの1分間だった。スアレスはこの決定を受け入れるしかなく、電話は突然切られた」と説明している。

 こうした状況下に、スアレスは代理人とともに次のクラブを探す動きを始めているという。過去に所属したオランダの名門アヤックスが獲得に乗り出すという報道もあったが、スアレス自身は欧州のトップクラブにまだ可能性を残したい意向のようだ。ユベントスはアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの退団が決定的で、そこにスアレス側も可能性を見出したという。

 一方で、アンドレア・ピルロ新監督のお気に入りは同年代ながらローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコであるとされる。その上、年俸1000万ユーロ(約12億円)がベースの要求となり、シーズン中に34歳となるストライカーというプロフィールは、ユベントスにとってかなり難しいものであるとされた。

 当初の計画では、契約が満了する2021年夏までをバルセロナで過ごし、米国メジャーリーグサッカーなどへの移籍を視野に入れていたとされるスアレスだが、バルセロナの混乱はキャリアの計画を完全に狂わせた模様だ。(Football ZONE web編集部)