「半沢直樹」新シーズン無観客会見の模様
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 7年ぶりの続編となる日曜劇場「半沢直樹」(TBS系7月19日21時〜)の制作発表配信会見が12日に行われた。同会見は新型コロナウイルス感染予防のため無観客で行われ、香川照之、片岡愛之助、尾上松也、市川猿之助ら歌舞伎俳優たちが集結。前作で堺雅人演じる主人公・半沢直樹と火花を散らした大和田常務役の香川は、新シーズンの原作に大和田が登場しないことに触れると「ダメだと思ったらいつでも切ってください!」と並々ならぬ決意を述べていた。同会見には主演の堺雅人をはじめ、上戸彩、及川光博、今田美桜、井川遥、北大路欣也ら豪華な顔ぶれが集結した。

 新シーズンは、池井戸潤の人気シリーズ「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」を原作に、堺演じる東京中央銀行の銀行マン・半沢が、出向を命じられた東京セントラル証券で奮闘するさまが描かれる。大和田は、半沢にとって父を死に追いやった憎い敵。前作では半沢に不正を暴かれ土下座するなど、ヒールに徹した香川の熱演が大いに話題を呼んだ。続編では、大和田のリベンジに期待が寄せられるが、香川は「『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』には大和田は出ていない。原作は完璧で、どこに入る余地があるんだ? と思っていました」とやや自虐的に話すと「(香川の芝居が)ダメだと思ったらいつでも首を切ってください」と続編に臨む決意を明かす。

 さらに、本作から参加となった東京中央銀行・証券営業部長の伊佐山泰二役の猿之助はプレッシャーがあったことに触れながら、「付きっきりで香川さんが撮影のとき近くにいてくださったんです」と裏話を披露。香川は「前作で僕は半沢に土下座させられましたからね。いとこまで土下座させるわけにはいきませんよ」と冗談を飛ばし、共演者を笑わせた。

 また「半沢直樹」と言えば、半沢に立ちはだかる金融庁検査局・黒崎駿一を演じる愛之助の“おネエ”ぶりも反響を呼んだ。最初のあいさつで愛之助は「“おネエ”にさらに磨きをかけて頑張っています。(おネエ口調で)よろしくネ」と発言していたが、「現場では監督からさまざまなパターンの芝居を要求されるので、監督を喜ばせるためにいろいろやっています」と苦笑い。すると堺も「黒崎だけいっぱいパターンをとっていますよね(笑)」と追随していた。
 
 チーム歌舞伎俳優たちは現場でにぎやかなようで堺は「とにかく楽屋が濃い。どこの地方巡業かというぐらい」と、そのパワーに圧倒されているようだった。(磯部正和)