【2020年夏】Amazon prime海外ドラマ5選 いっそあの世で暮らすのも悪くないかも?SFコメディ『アップロード』など
Amazon Prime Videoで4月以降に公開された新作のなかから、魅力的な5本をご紹介。完全な新作としては、イラスト集からアイデアを得て誕生した『ザ・ループ』や、魂をデジタル化してしまうSFコメディ『アップロード』、時事のコロナ問題を描く『真の英雄たち』などが登場している。人気作『ボッシュ』と『ホームカミング』は待望の続編が公開された。
『ザ・ループ TALES FROM THE LOOP』
シモン・ストーレンハーグというアーティストをご存知だろうか。スウェーデン生まれのイラストレーターであり、近未来の街をテーマにした作品で有名だ。どこにでもありそうな普通の風景に、巨大なタワーやロボットなどがあたかも当然そこに同居しているかのように描かれており、壮大だが妙に温かみのある画風で人気を博している。
Amazon Prime Videoで配信開始した『ザ・ループ TALES FROM THE LOOP』は、そんなシモン・ストーレンハーグのイラストに着想を得たSFドラマだ。「ザ・ループ」と呼ばれる地下施設において、科学者たちは宇宙の謎に取り組み、そして夢物語だった技術を現実のものとするため日々研究を続けている。謎多きこの施設で働く母親に、その真上に作られた町で暮らす少女が興味を持ち始め...。近年あらゆるドラマで格好良すぎるほどのSFガジェットとエフェクトが多用されているが、本作はその逆を行くスタイル。レトロフューチャーで統一された光景が新鮮な感覚をもたらしてくれる。
『BOSCH/ボッシュ』シーズン6
2014年から愛され続ける刑事もの『BOSCH / ボッシュ』は、今期でシーズン6を迎えた。毎回ロサンゼルスならではのテーマをふんだんに盛り込んで楽しませてくれる作品だが、今回はハリウッドを見下ろす展望台で、ケント博士の遺体が発見される。博士は放射線医療を専門としていたが、死後に所持品を確認したところ、強力な放射性物質が行方不明となっていることが判明。殺人だけなく黒い謀略が感じられるこの事件に、ボッシュが名乗りをあげる。
ただでさえ入り組んだ事件だが、FBIとの合同捜査が開始すると混迷を極めることに。ロス市警とFBIとの縄張り争いが捜査の足並みを乱し、対応が後手に回ってしまう。ついには避けられたはずの犠牲者を出す失態を招いてしまうが、捜査陣の逆転劇なるか。ハリウッドの街並み、ロス市長選、ホームレス問題など、現地ならではの事情を織り込みながら、シリーズを通じて見応えのある謎と陰謀を描く。ファイナルとなるシーズン7への更新も決定している。
『アップロード 〜デジタルなあの世へようこそ〜』
もし死後の世界が快適なら、いっそあの世で暮らすのも悪くないかも? SFコメディ『アップロード 〜デジタルなあの世へようこそ〜』は、若くして命を失ってしまった男・ネイサンの姿を追うミステリーを要素を含んだハートフルなコメディ。安全なはずの自動運転車が不運にも事故を起こし、社交的でイケメンプログラマーのネイサンは瀕死の状態に...。魂が消えてしまう直前、彼のガールフレンドの強引な勧めにより、ネイサンの精神はデジタル化されて死後の世界のひとつである「レイクビュー」へと転送される。そこはテクノロジー企業が運営する快適な理想郷のはずだが、現実はどうなのか...。
民間企業が作る仮想現実の世界は世知辛く、バーチャル世界でコーラを飲むだけでもアプリ内課金が必要。描いた理想と少し違う世界でネイサンは死後の暮らしを精一杯満喫しようと奮闘する。「レイクビュー」のサービススタッフとして現実の世界で働くノラとのアプリを通した二人の交流は、時に切なく、時に心温まる、今後の展開に期待したくなるストーリーだ。『ザ・オフィス』のグレッグ・ダニエルズが制作指揮を務め本作は、配信開始からわずか1週間でシーズン2への更新が決定した注目のシリーズだ。
『真の英雄たち 〜新型コロナウイルスと戦う人々〜』
新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの生活は大きく変わった。何をするにも感染の危険が伴うなか、市民の生活を支えるエッセンシャル・ワーカーと呼ばれる職種の人々の無私の行為が敬意を集めている。Amazon Prime Videoに登場した『真の英雄たち 〜新型コロナウイルスと戦う人々〜』は、パンデミックの危機から社会を守るために、地域社会を維持するために多大なリスクを冒して働く人々にフォーカスするドキュメンタリー。スーパーの店員や病院職員、教師に、救急救命士、清掃員やトラック運転手など、毎話3名ほどのエッセンシャル・ワーカーを取り上げ、彼らの献身的な社会貢献にスポットライトを当てる。
第1話ではシンガーのアリシア・キーズが、整形外科病院で資材管理に当たるトレヴァーにインタビュー。在庫枯渇の危機は患者の命の危険を意味するため、身の危険を感じながらも忙しい毎日を病院で送る。静まりかえったニューヨークの街などの現状を正直に描いているが、決して悲観的ではなく、彼らの勇気に静かに鼓舞されるようなドキュメンタリーだ。
【Amazonニュース】コロナ禍の中で、地域のために懸命に働く清掃員や教師など、エッセンシャルワーカーの姿を追ったドキュメンタリー『真の英雄たち〜新型コロナウイルスと戦う人々〜』。アリシア・キーズ、ニック・ジョナスらが彼らと対話しその活躍をたたえます。
-- Amazon News JP【公式】 (@AmazonNewsJP) June 9, 2020
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『ホームカミング』シーズン2
すべてが順調に進んでいるはずなのに、説明できない違和感が強烈な不安を掻き立てる。そんなSFサイコスリラー『ホームカミング』に待望の続編が登場した。Amazonオリジナル作品のなかでも高い人気を誇る同作。シーズン1は戦場で心に傷を負った兵士たちが日常生活に戻ることを支援する「移行支援センター」を舞台に、カウンセラーのハイディが帰還兵のウォルターの治療を進める内容。ハイディの記憶のなかに閉ざされた恐ろしい事実がつぎつぎに蘇る。
新作のシーズン2ではシーズン1で主演を務めたジュリア・ロバーツが製作側にまわり、主人公が交代。実質的にシーズンごとのアンソロジー形式となっている。記憶をなくした女性が、湖を漂うボートの上で目を覚ますところから物語がスタートする。周囲の人物が彼女に送る視線には警戒の色が宿っているが、過去に彼女が何をしでかしたのかを問いかけても、人々は容易には明かしたがらない。女性が自分の過去を模索するにつれ、前シーズンにも登場した巨大ヘルスケア企業・ガイストとの関係が浮上する。帰還兵ウォルターとガイストのアシスタント、テンプルが前シーズンから続投している。
以上、4月から5月にかけて公開された新作ドラマおよびドキュメンタリー、計5本をご紹介した。まだまだ気軽にお出かけともいかない今日、Amazon Prime Videoで充実のおうち時間を楽しみたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ザ・ループ TALES FROM THE LOOP』Amazon Prime Videoにて独占配信中Amazon Prime Video『BOSCH/ボッシュ』シーズン6『アップロード 〜デジタルなあの世へようこそ〜』©️Amazon StudiosAmazon Prime Original『ホームカミング』シーズン 2Amazon Prime Video『真の英雄たち 〜新型コロナウイルスと戦う人々〜』