東京高検の黒川弘務検事長(63)が新聞記者らとの賭けマージャンを認め、辞表を提出した。

 過去には賭博容疑で芸能人や公務員が警察に摘発されたケースがあり、黒川氏立件の可能性も残るが、捜査幹部からは「事件化は難しいのでは」との声が出ている。

 賭けマージャンをめぐっては、タレントで漫画家の蛭子能収さんが1998年、東京都新宿区のマージャン店で警視庁捜査4課(当時)などに現行犯逮捕された。愛知県警は2013年、勤務中に賭けマージャンをしたとして県警の警察官6人を書類送検し、うち2人が罰金10万円の略式命令を受けた。

 朝日新聞社によると、黒川氏は同社社員や産経新聞記者、次長らと今月、記者の自宅で現金を賭けてマージャンをした。事実であれば賭博罪に当たるとみられ、刑法では「50万円以下の罰金または科料」と規定される。

 朝日新聞は1回の勝ち負けは1人当たり数千円〜2万円程度などと発表。一方、ある捜査幹部は「仲間内での遊びの範囲内だったら、事件にするのは難しい」と指摘する。現行犯ではないため、「誰がどういう状況でいくら賭けていたか再現できるまで詳しく調べなければならない」といい、立件のハードルも高いと話す。

 別の捜査幹部も「闇カジノなど暴力団が後ろにいる賭博場などを狙って摘発するのが一般的」と説明。単純な賭けマージャンのみでの立件には慎重な姿勢を見せている。