リモートワークを快適にするのは?ノートPCスタンドをいろいろ使ってみた!

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<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

リモートワークを始める企業が増えたことで、働く場所が会社から自宅に変わった人も多いでしょう。かくいう私もそのひとり。今ではほとんど会社にはいかず、自宅で仕事しています。Webという仕事上、何かが大きく変わった、ということはありませんが、自宅で仕事をする上での悩みも出てきます。それは長時間、ノートPCでの作業による肩・首の疲れ。会社では、ノートPCとデスクトップPCの両方を使っていたため、長時間前かがみになるということはなかったのですが、自宅ではノートPCオンリー。やはり徐々に目や肩、腰などに負担がかかってきています。

おそらく同じ悩みを抱えている人もいるかと思います。そこで取り入れたのがPCスタンド。目線があがり、正しい姿勢で作業ができるようになってきたことで、各部への負担も減ってきた気がしています。今回は、もともと自分で使っていたPCスタンドを加え、リモートワークをきっかけにさまざまなスタンドを使ってみたので、それぞれにどんな特徴があるのか紹介します。

■PCに貼り付けられるから、無くす心配もなし!

MOFT
「MOFTノートパソコンスタンド」 (2980円)
高さ調整:2段階で可能 サイズ:22.4×17×3mm 重さ:約89g

早くに導入したのが貼付けタイプのPCスタンド「MOFT」。極薄の板をパッと開けば一瞬で2段階調節が可能なスタンドになり、さらにノートパソコンの背面に貼り付けたまま持ち運びができるというスタンドです。磁石が内蔵されているのでピタッと平らに固定されます。

角度は、「高さ8cm/傾斜25度」と「高さ5cm/傾斜15度」の2段階で傾斜をつけられます。貼付けタイプとはいっても、取り外し可能な接着剤が使われているので、いつでも取り外し可能です。

▲「高さ5cm/傾斜15度」手首を載せてキーボードを強めに打ち込んでみましたが、ブレることはありません。画面だけでなく、キーボードの距離も近づいているため、タイピングがしやすくなっています

▲「高さ8cm/傾斜25度」机と椅子の高さにもよりますが、背筋をピンとした状態でタイピングできるのがこの高さでした

使用感としては、傾斜を使っても安定感はあります。ただし、接地面が不安定な場所(膝の上や布団の上)では安定せず、タイピング中にパタンと閉じてしまうことも。ただし、リフトアップせずにキーボードに手首を置くと、手前部分がガタついてしまいました。常にリフトアップして利用するのであれば問題ないのですが、場所によって平置きで利用したい場面もあるので、そのときはちょっと気になります。

 

■MacBookと相性バツグン。携帯性にも優れた超小型スタンド

JOBSON
「JOBSON ノートパソコン スタンド」(2480円)
高さ調整:不可 サイズ:4×2cm 重さ:約89g

本当にPCスタンド?と思われても不思議ではないスタンドです。使用するときは本体を分離して、PCの下に置くだけ。傾斜角度15度で、今回仕様したものの中では一番傾斜が少ないものになります。滑り止めのラバーには凹みがあり、PCを置いて長時間タイピングをしていても、ずり落ちるということはありません。

重さも約90gと軽く、持ち歩くのにも最適なサイズです。「MOFT」のように貼り付けることはできませんが、PCの外観は損ないたくない、という人にはピッタリのスタンドだと思います。

▲シルバー×ブラックってMacBookと相性は最高

個人的にはMacBookと見た目で一番相性がいいのではと思うスタンドです。シルバー×ブラックのラバーって、まさにMacBookの裏側と同じ! MacBookの美しいボディーに合わせるにはピッタリ!

使ってみた感想として、実は今回個人的に良かったのが、この「JOBSON」。しっくりくる高さで長時間原稿を書いていても肩・首には負担も感じませんでした。ただし、高さ調整ができないので、「仕事のときはこの角度」「動画を見るときはこの角度」など、用途によって角度・高さをいろいろと調整したい人には、物足りないと感じるかと思います。

■ガチャガチャするメカ感がかっこいい!

EURPMASK
「EURPMASK ラップトップスタンド」(2480円)
高さ調整:7段階で調整可能 サイズ:23.9×7×3.2cm 重さ:233g

メカニカルな感じと金属がカチャカチャする感じが好きという人にオススメのなのが「EURPMASK ラップトップスタンド」。折りたたんで持ち運びやすいし、持ち運び用のケースが付いているのもGODO!

使ってみてよかったのは、高さを7段で調整できること。先述した「MOFT」と「JOBSON」と比べると、ある程度自由に角度を変えられるのは、仕事以外でものんびり動画を見るときなどにも良かったです。また、デスクと接触する面とPCを置く面にゴムパッドが貼ってあるのもポイント。さらに高さ3.3cmのストッパーがあるので、ノートPCを置いても落下せず、固定できます。

原稿を書いているときって、結構振動が発生するんですよね。それでも、タイピング中もズレることはありませんでした。フレームの幅も変えられるので、ノートPCだけでなく、タブレットでも使用可能。PC背面を塞がないため、排熱ファンが裏側にあるPCでも安心して使えます。ただし、1点ちょっと気になるのは、ずり落ちないようになっているストッパーが、手にあたり気になりました。

 

■高さ調整の幅は随一!立って作業もできるしベッドの上での動画視聴にも向いている

KKaMM
「KKaMM ノートパソコンスタンド パソコンデスク 48cm」(3980円)
高さ調整:7段階で調整可能 サイズ:58cm×26cm×4cm。天板サイズ:48cm×26cm 重さ:約1.3kg

今回、使ったものの中で一番大きなスタンド。最大の特徴は、脚は360度回転かつ15度ずつ角度も調節可能で、傾斜を自由に変えられること。デスク上での作業はもちろん、高さ約60cmのスタンディングデスクにもなるので、同じ体勢で作業するのが疲れたなと感じたときには、立って作業できます。

また、今回紹介した中では、唯一ソファーやベッドの上でも使うのにもオススメできるスタンドといえます。夜寝る前に動画を見たいなーってときにはちょうどいいスタンドです。PCスタンドとしてだけでなく、読書スタンドと勉強机にもなるので、自分で仕事で使ったり、子どもに使わせたりと、幅広い用途で活躍できるスタンドです。

▲座りっぱなしで疲れたら立って作業!ただし、この角度を出すのが意外と難しかったりする…

▲ベッドの上でもそこそこ安定する。動画の視聴はもちろん、作業もできる。ただ、ここで作業していたらダメ人間になりそう…

▲ディスプレイが目線の位置に来るように高さを調節し、キーボードは別のモノを使うなど、使い方は自分でいろいろ見つけられそうです

使用用途の幅は広いのですが、まずちょうどいい高さを見つけるのが大変でした。高さの調節の際に、バランスをうまく取るのが難しく、ひっくり返らないよう角度を決めることが難しい上に、いざパソコンを乗せてみると、重さのバランスが変わってひっくり返る…。何度も試行錯誤した上で、うまくバランスを取って自立させることができたら、その角度のメモを取って置いて、次はそのメモ通りにセットするのがいい使い方かもしれません。

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持ち運びに便利なもの、仕事以外でも活躍の場が大きいもの。PCスタンドって量販店やECサイトで調べてみると、とにかくたくさんありますよね。ただ、それだけ種類があるということは、自分にあったPCスタンドも必ず見つかるはず。今回紹介したものに限らず、価格もそれほど高いというわけではないので、いろいろ試しながら自分にあったものを見つけ、リモートワークを快適にできるようにしたいですね。

写真・文/野田博記<&GP>