わずか80gのWindowsパソコン! 新カード型パソコンの実力とは?

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新型コロナウイルス感染症の対策として自宅でのテレワークの実施によりパソコンの需要が再び上がっています。仕事をする上で自宅にパソコンを導入することが必要な時代が、またやってきました。

パソコンと一言にいっても、ノート型からデスクトップ型まで様々な製品があります。
パソコンの価格も、高性能、高機能なモデルほど高価になり、性能や機能を抑えれば安価になります。
また、家庭で導入するのであれば、パソコンのサイズも問題になります。
小さい方が良いという人も多いことでしょう。

小型で安価なパソコンには、カード型パソコンという選択肢もあります。
カード型パソコンは、モニター、キーボード、マウスを接続すれば、通常のパソコンのように利用ができるモデルです。

今回紹介するのは、カード型Windows PC「ZBOXPシリーズPI225」です。

スペックは、OSがWindows 10 Pro、CPUがCeleron N4000(2コア/2スレッド 1.1GHz / 最大2.4GHz)、メモリ4GB LPDDR4、ストレージ64GB eMMCとなっています。

Windows 10が動作する最低限のスペックではありますが、重いアプリを利用せずに、通常のネット利用であれば十分使えると思われます。さらに、販売価格は公式サイトにて\29,800(税抜・送料込、2020年5月現在)と格安です。

「ZBOXPシリーズPI225」を写真で紹介します。
サイズは、95.4mm x 63mmx 8mmというカードサイズで、重さはわずか80g。
スマートフォンより大幅に小さく、モニターの裏側に設置するケースも付属しています。


左がiPhone 11、右がPI225-GK。


USB 3.0 Type-Cの入力端子が2ポートのほか、microSDカードスロットも搭載しています。電源は、microUSBポートから専用の電源アダプターにて5V/3Aにて給電します。


USB 3.0 Type-Cポート


同梱のUSB Type-Cハブにて、USB-A端子を2ポート、HDMIポートを拡張できます。


同梱のUSB Type-Cハブ


USB Type-Cハブにて、モニター、キーボード、マウスを接続した例です。


接続例


Officeをインストールして使ってみました。重い文書ファイルでなければ、快適に動作します。


Word、Excel、PowerPointの動作例。


実際に活用する場合、メモリが4GBであることと、CPUが高速ではないことを考慮する必要があります。
例えば、Chromeブラウザなどで開くタブの数を最小限にしたり、複数のアプリを同時に開かないようにしたりと、ユーザー側である程度コントロールしてあげれば日常利用できそうです。また、電源周りの設定や、セキュリティソフトの設定など、ユーザーによるカスタマイズで、動作速度もある程度は改善することもできます。

高いスペックが不要で、手軽に安価にパソコンを導入したい方にお勧めです。


執筆 伊藤浩一