日本中毒情報センター資料

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日本中毒情報センターは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い除菌剤や消毒剤の誤飲などの問い合わせが増加しているとして適切に使用するよう呼びかけている。

除菌剤や消毒剤は、今や日常生活に欠かせない存在となっている。同センターに寄せられる除菌剤や消毒剤に関する問い合わせは今年に入ってから増加。2月から3月は、昨年の同時期と比べ除菌剤で2.3倍、消毒用エタノールで2.4倍と急増している。

これらの問い合わせの中には、不適切な管理や誤った使い方による事故が散見されるという。具体的には、「ペットボトルに入れて保存していた除菌剤や消毒剤を、水と間違えて飲んでしまった」「消毒用エタノールと間違えて燃料用メタノールを購入し、手の消毒に使用」「除菌スプレーと間違えて、カビ取り剤をマスクにスプレーし装着」といった内容。特に、手に入りにくくなった除菌剤や消毒剤を譲りうけるため、ペットボトルなどの飲食物の容器を流用するケースが「少なからずある」と説明。次亜塩素酸水を配布する治体も増えていることから、今後、ペットボトルの使用による誤飲事故の増加が懸念されるとしている。

誤飲防止には、「飲料用ペットボトルへの移し替えはしない」「自治体から配布される除菌剤は専用の容器に保存し、ラベルを貼って除菌剤であることを明記」「冷蔵庫には保管しない」などの注意を呼びかけ。このほか、子どもの手の届くところには保管しないことや、用途・使用法を確認することも大切だとしている。