昨年末の小川直也戦以来、吉田秀彦が帰ってくる!

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5月5日(金・祝)大阪ドームで開催された『PRIDE無差別級グランプリ2006』。世界最強、60億分の一という称号を得るための過酷な闘いが幕を開けた。GPとして行われた試合は7試合。これらの勝者7名に、PRIDE王者・エメリヤーエンコ・ヒョードルを加えた8名が7月にさいたまスーパーアリーナで開催する2ndROUNDへとコマを進める。

メインイベントでは、“柔道王”吉田秀彦と“元ボクシング王者”西島洋介が激突する異種格闘技戦色の濃い一戦。試合は吉田が蹴りでけん制し、速攻グラウンドへの展開へと持ち込むと三角絞めで圧勝。西島は吉田の“総合的”闘いについていくことができなかった。

また、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラはズールを、ミルコ・クロコップは美濃輪育久をそれぞれ短期決戦にて破り、順当に勝ち名乗りを上げた。

久々のPRIDE復帰で注目を集める“日本の野獣”藤田和之は、“イングランドの怪物”ジェームス・トンプソンと対戦。序盤こそ、トンプソンの懐へと潜ることができず劣勢を強いられるも、強靭な精神力で殴り勝つと形成を逆転。最後は休まず数十発ものパンチを浴びせ大逆転KO勝利を演出した。

更に、この日のベストバウトとなった、“世界のTK”高阪剛vs“元K-1王者”マークハントの一戦は、引退を表明した高阪が、打撃のスペシャリスト・ハントを前にしても臆することなく真正面から殴り合う壮絶な展開に。KO寸前になりながらも決して勝負を諦めない姿勢で多くのファンに感動を与えた高阪。結果こそ敗れたものの、その覚悟は、“競技化”の進む格闘技界において、改めて“闘い”という過酷な現実を思い出させるモノであった。高阪はこの日をもって現役を引退。PRIDE史上に残る死闘を繰り広げ、最後の最後までファンを魅了し続けた。

その他、全試合結果は下記の通り。


PRIDE無差別級グランプリ2006
8.PRIDE無差別級グランプリ2006一回戦
○吉田秀彦
(日本/吉田道場)
1R2分33秒
三角絞め
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西島洋介×
(日本/高田道場)
7.PRIDE無差別級グランプリ2006一回戦
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
(ブラジル/ブラジリアントップチーム)
1R2分17秒
腕ひしぎ逆十字固め
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ズール×
(ブラジル/B-TOUGH)
6.PRIDE無差別級グランプリ2006一回戦
×美濃輪育久
(日本/フリー)
1R1分10秒
KO
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ミルコ・クロコップ○
(クロアチア/チームクロコップ)
5.PRIDE無差別級グランプリ2006一回戦
○藤田和之
(日本/フリー)
1R8分25秒
KO
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ジェームス・トンプソン×
(イギリス/チーム・トロジャン)
4.PRIDE無差別級グランプリ2006一回戦
○ジョシュ・バーネット
(アメリカ/AMCパンクレイション)
2R1分57秒
V1アームロック
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エメリヤーエンコ・アレキサンダー×
(ロシア/レッドデビル)
3.PRIDE無差別級グランプリ2006一回戦
×高阪剛
(日本/チーム・アライアンス)
2R4分15秒
KO
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マーク・ハント○
(ニュージーランド/オシアナスーパーファイタージム)
2.PRIDE無差別級グランプリ2006一回戦
×アリスター・オーフレイム
(オランダ/ゴールデン・グローリー)
2R3分43秒
腕固め
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ファブリシオ・ヴェウドゥム○
(ブラジル/チーム・クロコップ)
1.シングルマッチ
×ギルバート・アイブル
(オランダ/ボスジム)
1R4分55秒
KO
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ローマン・ゼンフォツ○
(ロシア/レッドデビル)