メディア・リサーチ・センター(株)(資本金3000万円、東京都港区六本木3-4-5、登記面=東京都千代田区神田小川町2-4、代表小林ミヤ子氏)は、4月1日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は石田晃士弁護士(東京都千代田区霞が関3-2-5、隼あすか法律事務所、電話03-3595-7070)。債権届け出期間は5月13日まで。

 当社は1963年(昭和38年)3月に設立された出版業者。書籍出版事業では、『月刊メディア・データ』(1969年創刊)をはじめ、『雑誌新聞総かたろぐ』『全国フリーペーパーガイド』『国内学会誌ガイド』、その他各種単行本を発行。大手取次店経由で書店にて販売していたほか、レファレンス用途として、図書館などにも販売されていた。

 『月刊メディア・データ』は広告媒体資料雑誌として広告代理店や企業の広告・宣伝、マーケティング担当者の基礎資料として広く知られていた。また、書籍出版事業のほか、電子書籍出版事業、2011年頃から新規事業として、中国のメーカーより仕入れたカシミヤ製のセーターやストールなど衣料品輸入販売事業に参入するなど業容の拡大を図っていた。

 しかし、近年は出版不況の影響を受け、書籍出版事業は売り上げの落ち込みを余儀なくされ、厳しい運営を強いられていた。こうしたなか、先行きの見通しが立たなくなったことから、『国内学会誌ガイド』は2012年9月13日号をもって休刊。以降、『全国フリーペーパーガイド』『雑誌新聞総かたろぐ』など次々と休刊し、メディア・データ事業を2019年11月18日をもって譲渡した後、事業を停止していた。

 負債は債権者約20名に対し約9000万円。