パキスタン・カラチで、動物保護団体「ACFアニマル・レスキュー」のメンバーによって、閉鎖されたペット市場から救出され、検査を受ける猫(2020年3月29日撮影)。(c)AFP PHOTO / ACF ANIMAL RESCUE

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【AFP=時事】新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、パキスタンの大都市でロックダウン(都市封鎖)が実施される中、急きょ閉鎖に追い込まれたペット市場内では、見捨てられ、おりに入れられたままの猫や犬、ウサギたち数百匹が死んだ状態で発見された。

 同国経済の中心都市カラチ(Karachi)に広がる「エンプレスマーケット(Empress Market)」の片隅で生き延びていた動物たちは、活動家らが当局に立ち入りの許可を嘆願した後、ようやく救出された。

 動物保護団体「ACFアニマル・レスキュー(ACF Animal Rescue)」のアイシャ・チュンドリガル(Ayesha Chundrigar)代表によると、市場が閉鎖されて2週間が経過した頃、最大で1000匹もの動物たちを収容していた複数の店舗の外にまで動物たちの悲鳴が聞こえていたという。

 チュンドリガル氏はAFPに対し、「私たちが中に入ると、大半の動物たちが死んでいた。約70%だ。動物たちの死骸は、地面に横たわっていた」「言葉にできないほど、本当に悲惨だった」と語った。

 おなかをすかせ、明かりも風通しもない中で、おりに閉じ込められながらも生き延びた動物たちは、死骸に囲まれた中で震え、座り込んでいたという。

 新型コロナウイルスの感染が世界規模で拡大する中、パキスタンでは主要都市が封鎖され、多くの店が閉鎖を余儀なくされた。食べ物や医薬品などの必要不可欠な商品を売る店だけが、営業の継続を認められた。

 封鎖により、ペットショップの店主らは営業を停止させられたものの、一部の店主は動物に餌を与えるため、夜間にこっそりと店へ通っている。

 絶望的な救出活動を経て、チュンドリガル氏は現在、カラチの当局に対し、ペットショップの店主や従業員らに日常的な店への立ち入りを許可するよう説得している。

【翻訳編集】AFPBB News

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