昨年8月の加入以降、チームになくてはならない戦力となっていた酒井高徳。写真:徳原隆元

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 ヴィッセル神戸は3月30日、公式ホームページで所属するDF酒井高徳が、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。

 神戸によると、酒井の経過は以下の通りだったという。

 3月25日の夜中に体調不良で38度の発熱を確認。翌26日のトレーニングは欠席し、頭痛、鼻閉感といった症状で、兵庫県内の病院を受診。急性上気道炎と診断を受ける。27日になっても発熱が続き、頭痛、咽頭痛を感じたものの、28日には35.8℃まで解熱。その一方で軽度の頭痛やにおいを感じないという状況で、医師の助言のもと、PCR検査を実施。そして、30日の17時に陽性判定を受けたという。

 この件について神戸は以下のように説明した。

「現在のところ、酒井選手以外の選手、スタッフで新型コロナウイルス感染症や風邪の症状等を呈している者はおりません。保健所の指導のもと、濃厚接触者の特定やトレーニング施設のいぶきの森球技場の消毒等の対応を行ってまいります。

 なお、今後のスケジュールや調査結果に関しては、Jリーグ及び兵庫県、所轄の保健所とも連携し、適切なタイミングで公表をいたします。また、いぶきの森球技場の再開に関しても、選手、スタッフの健康状態を確認し、所管保健所の指導のもとに、運営の再開を予定しております」
 
 この発表を伝えた神戸の公式SNSには、心配したファンから、以下のようなメッセージが寄せられた。

「高徳頑張れ!」
「ご無事をお祈りしています」
「ご家族も心配です…」
「いよいよJリーガーにも感染者が…」
「重症化しない事を心から願っています」
「jリーグ今年できるのかな」

 サッカー界ではJFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長がコロナ陽性の発表をしているが、Jリーガーとしては初めての感染者となった。

 27日から4月6日まで、11日間のオフを設定していた神戸。酒井高徳の無事と、これ以上感染が拡大しないことを祈るばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部