画像はイメージです

写真拡大

 2014年3月31日の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)最終回の夜に放送された、『笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号』での、人気お笑い芸人による奇跡のコラボは記憶に新しい。
 番組では、過去にレギュラー出演をするなど、番組に関わりのある大物芸人が順繰りにタモリと絡んでいく流れが予定されていた。

 だが、明石家さんまの出番の長さに、業を煮やしたダウンタウンとウッチャンナンチャンが乱入する。そこで、ダウンタウンの松本人志が放った「とんねるずが来るとネットが荒れるから」の一言に触発された石橋貴明が、爆笑問題を伴ってさらに乱入したのだ。その後、ナインティナインも加わり、第一線のお笑い芸人が一堂に揃う奇跡のラインナップとなった。普段ほとんど共演経験のない、とんねるずとウッチャンナンチャンのほか、ネットでは犬猿の仲と言われる、ダウンタウンととんねるず、ダウンタウンと爆笑問題が揃ったのも、大きな話題となった。

 本来の予定では、それぞれの芸人が15分ずつ出演し、楽屋の導線も分けられている、気を使ったものだった。それが全部ごちゃまぜとなってしまったのだ。このメチャクチャな場を、急ごしらえで仕切ったのが中居正広だった。「整理しよう」と自らに言い聞かせていたのは、よく知られている。まさに、あの場を仕切れるのは、それぞれの芸人とほどよく面識のある、中居にしか出来ない芸当だったと言えるだろう。それはタモリの芸当にも重なるものがある。後に、浜田雅功は「あそこで中居が出てきてくれたから助かった」とも述べている。確かに中居がいない場合は、浜田がその役をやらざるを得なかっただろうが、うまくまとめられたかは未知数だ。

 中居は、この4月から所属のジャニーズ事務所から独立する。バラエティ番組出演の制約などもこれまでより緩くなると見られる。『いいとも!』グランドフィナーレのような並びは無理としても、ダウンタウンととんねるず、爆笑問題あたりの奇跡の共演の橋渡し役として、活躍を期待したいところだ。