麻雀歴、約10年。だけど、符計算するのは初めて――。ガールズバンド「たけやま3.5」のボーカル・武田雛歩(21)の、麻雀プロテスト受験勉強に密着!

「プロテストを受けてみようかな」
 雛歩ちゃんが、そう宣言したのは、麻雀番組『熱闘!Mリーグ』(テレビ朝日系、毎週日曜深夜1時〜)の放送中だった。本誌のグラビアをたびたび飾っている彼女の、驚きの挑戦が始まった。

「麻雀を始めたきっかけは、小学6年生のときに見たアニメ『咲-Saki-』です。麻雀部が舞台の青春アニメで、女のコたちがカッコよくて。それで、おじいちゃんに弟子入りしたんです。

 中学1年から大学1年までは毎晩、祖父母と三人麻雀をやってました。でも、プロを目指す話はしていなかったので、家族はテレビで知って驚いてましたね(笑)。いまはアプリで、毎晩欠かさずプレーしてます」

 この猛勉強は、『熱闘!Mリーグ』の番組内で毎週放送中だ。

「じつは、『プロを目指す』と宣言してから、符計算の勉強を始めたんですよ。いままでは、祖父が大まかにやってくれていたから……。でも、勉強すれば筆記は大丈夫かな。実技は70%くらい、パスする自信があります! いつものポジティブ思考で頑張ります」

 雛歩ちゃんが受験するのは、「日本プロ麻雀連盟」のプロテスト。受験科目は実技、筆記、面接の3つ。2019年3月の試験では63名が受験し、正規合格3名。9月の試験では69名が受験し、正規合格7名。合格率約1割という狭き門だ。

 筆記試験の内容は、点数計算や多面待ちなど。8割くらいの正答率が、合格の基準。ちなみに、ほかには育成会に所属し、半年後の入会審査のテストでの合格を目指す「育成合格」もある。

「実技は成績よりも、マナーや対局内容を重視します。面接では、質問に答えることも大事ですが、自己アピールなども加味します」(日本プロ麻雀連盟)

 今年の春の試験は、3月7日・8日の2日間。頑張れ雛歩ちゃん! 次のページでは、彼女チャレンジの様子をお届けしよう。

プロから実践指導を受ける、雛歩ちゃん

●2月〇日/過去問に挑戦! 結果は……(涙)

 試験日まで1カ月を切ったこの日、初めて筆記試験の過去問に挑戦した。前日も、「スマホで符計算と待ちの問題に取り組んでいた」というが、結果は……100点満点で29点。

「全然だめですね……。たまにしか出ない役が出題されてました。役の漢字とか、出るとは思っていなかった(嶺上開花[リャンシャンカイホウ]の書き取りが出題された)。

 点数計算も、テストでは、すぐに符を合計して計算できないといけないのが難しい。やっぱり、『簡単ではないな』と。焦りはあります」(雛歩ちゃん)

 その後、彼女は部屋の外へ。ひとりで問題を見直していた。

●2月△日/「人生3度め」の雀荘体験!

雛歩ちゃん「家族麻雀ばかりだったので、雀荘にはほとんど行ったことがなくて。全自動卓も新鮮です」

 取材陣3人と実際に対局して、腕試し。すると、ロンアガリ!

雛歩ちゃん「えーと、面前だから40符つくのかな。リーチ、ピンフ、ドラ1で親だから……」

店員さん「ピンフには、面前の符はつかないですよ」

 点数計算の練習だとわかることが、実戦ではとっさに出ない。

店員さん「日本プロ麻雀連盟のルールは、裏ドラはないです」

雛歩ちゃん「え! そうなんですか?」

 いろいろ課題が見えてきた。

●2月×日/憧れのプロから、緊張の実践指導!

 この日は、二階堂亜樹プロから直々の指導を受ける。姿勢・発声・所作など、ひとつひとつに指導が入る。

 小学生のときからテレビで見ていたトッププロの指導に、緊張した面持ちでうなずく雛歩ちゃん。指導後の二階堂プロに、話を聞いた。

二階堂「武田さんは、ツモってから切るまでのスピードが速いですね。これは、おそらく意識してやっていると思うので、二重丸です。

 ただ、アガリや仕掛けに対して不安感が強く出ていて、たどたどしくなっていました。鳴きの手順、アガリの点数申告は、あらかじめ準備をしておくこと。ひたすら反復練習

あるのみです」

 貴重な指導を生かせ!

たけだひなほ
21歳 1999年3月3日生まれ 愛媛県出身 “メンバー全員が現役モデル” というガールズバンド「たけやま3.5」で、ボーカルを務める9頭身美女。麻雀は、小学6年生のときに祖父に教わって始め、雀歴約10年。好きな役は「一気通貫」

(週刊FLASH 2020年3月17日号)