ある程度の出費は仕方がない、と思いがちな光熱費や保険。でも見直してみると、意外にも節約できることがあるんです。

新しい年に向けて、お金とのつき合い方を見直しませんか?
生活経済ジャーナリストのいちのせかつみさん、節約アドバイザーの和田由貴さん、個人投資家の井村俊哉さん、3人のマネーの達人たちに、お得情報をたっぷり教えてもらいました。


家電のコンセントをいちいち抜いても、節約にはなりません

マネーの達人が教える!お金が貯まる最新・節約



節約術1:光熱費を節約するなら“熱”に注意!

「炊飯器、電気ポット、温水など、熱が出るものはコストがかかると心得て。米は一度炊いたら小分けにして冷凍する、シャワーの量は控えるなど、生活のなかで熱を使う機会を制限してみましょう」(和田さん)
毎日のことこそ効率的に!

節約術2:家電の電源プラグはいちいち抜かない

「最近の家電は省エネ機能が高く、待機電力は気にしなくてOK。使う回数など、使い方自体を考えた方が節約になります」(和田さん)
抜き差しすることで故障の原因になることも。

節約術3:パートの通勤は回数券に


「週に約2回の通勤なら定期券よりも回数券! 片道料金の10回分の値段で、11回分の乗車券が購入可能です」(井村さん)
土日休日専用の土休券は14回分の購入が可能なので、通勤時間によってはさらに節約効果も。

節約術4:保険の見直しはマスト!相談はしても夫に決定権を与えない

「年に一度は見直しを。各社から見積もりを取り、冷静に判断できる自宅で検討して。男性が保険を選ぶと受け取り金額が高い商品を選び、保険料が高くなりがちなので要注意です」(いちのせさん)
相談はしても、決定権は妻がもつのが正解!

節約術5:「インスタ映え」にお金を使わない


「写真映りを意識して、必要もないのに食べたり飲んだり、ものを買ったり遠くへ出かけたりしていませんか?インスタグラムへの出費も積み重なればばかになりません」(和田さん)
“映えるもの買いビンボー”に陥らないように気をつけて!

節約術6:子どもの学資保険には無理に入らない

学資保険とは万が一親が亡くなった場合を基本に考えた保険。
「人生100年時代に、エッセ世代の死亡率は高くありません。子どもの学資は自分たちで貯める方が確実です」(いちのせさん)

節約術7:子どものおこづかいはLINEPayにチェンジ


子どもがスマホを持ち歩くようになったら検討したいのがLINEPay。
「親から送金ができ、残金管理もしやすくムダづかいもチェックできます。ポイントを貯める意識も芽生えて、マネーリテラシーが高まりますよ」(井村さん)

節約習慣に思い込みは禁物。生活費はもちろん、固定費こそ定期的な見直しが大切。今回の記事を参考に、家計を振り返ってみましょう。

<イラスト/桃色ポワソン 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【いちのせかつみさん】


生活経済ジャーナリスト。「家計からみた人生設計」のパイオニア。保険や金融商品の造詣も深く「ゆかい亭マネー」の芸名で、お笑い系のお金の専門家として寄席にも出演中。

【和田由貴さん】

節約アドバイザー・消費生活アドバイザー。スマートで賢い消費&節約生活を提唱。暮らしや家事の専門家として、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』などのメディア出演も多数。http://wada-yuki.com/

【井村俊哉さん】

個人投資家・元お笑い芸人。生活の質を下げずに、コストパフォーマンスを追求する節約術が信条。『年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5.0
』(日経BP社刊)