2019年はコンビニスイーツのヒットが豊作でしたね。中でもファミリーマートの「スフレ・プリン」はシリーズ累計販売個数1600万個を誇る空前の大ヒットとなりました。

東京バーゲンマニア記者はファミリーマート本社を直撃し、スイーツの開発担当者に「スフレ・プリン」をはじめとする2019年のヒット商品と、そのこだわりを聞きました。

人気商品のコラボが大ヒット

「スフレ・プリン」(278円)といえば、ふわふわ食感のスフレと、とろける食感のプリンが一度に楽しめるハイブリットスイーツ。発売当初から「めちゃうま」「考えた人天才だと思う」などと、SNS上でも絶賛の声が相次ぎました。

ではいったい、どのようにしてこの「スフレ・プリン」は誕生したのでしょうか。それは、約1年前にさかのぼります。

ファミリーマートは2018年11月にプライベートブランド「ファミマスイーツ」をリニューアル。「原料・製法にこだわった、専門店のように本格的な手作りスイーツ」をコンセプトとして、ブランドの柱となる商品として発売したのが「スフレ・プリン」でした。

「当時はブリュレ×クレープ、ティラミス×パンケーキなど、2つを掛け合わせるハイブリットスイーツのようなものが流行っていました。当時ファミリーマートスイーツで人気だったチーズスフレとプリンを合わせてみようと考えました」(商品担当者)

2019年は「ストロベリー」「まっ白ミルク」「ティラミスカフェ」と新しいフレーバーを展開。いずれも売り上げは好調だったそうです。

そして11月には、同社の人気アイス「たべる牧場ミルク」とコラボした新フレーバー「たべる牧場スフレプリン」(288円)を発売。発売1週目の初動では、「今年1番の勢い」と大ヒット中です。

たべる牧場スフレプリン

「たべる牧場ミルク」の開発担当者も、

「試作品を食べたときには、『非常に美味しい』と感じました。焼き印もついて、『すごく可愛いな』と。見た目も中身も、たべる牧場ミルクの世界観をうまく表現できていると思います」

と、その完成度には自信をのぞかせます。

「もちもちクレープ」のヒミツ

一方で、2019年は"ハンドタイプ"のスイーツのヒットも目立った年でした。スマートフォンを見ている最中など、何かをしながらでもさくっと食べられるのはいいですよね。

価格も100円台とお手頃。2019年に人気を集めた代表的な商品は......?

●生チョコのもちもちクレープ(170円)

SNSでは「生地が重なった部分のモチモチが堪らん」「クレープもちもち」などと、皮の美味しさが注目されているクレープです。

開発担当者によると、やはり「皮」へのこだわりは強いとのこと。専門店のような"もちもち感"をチルドで再現しようと試行錯誤したそうです。

そしてこのクレープ、「四角い」形も特徴的ですよね。様々な形を試した結果、食べやすく、一番生地の美味しさを感じられるのが四角だったそう。下に生地が重なることで、クレープの食感がよくわかります。

●香ばし生地のクッキーシュー(150円) ※現在は販売終了

通常のシュー生地にクッキー生地を重ねて焼き上げた"ザクザク"シュークリームです。

こちらも食感にこだわりあり。一般的にクッキー生地に使用するのは薄力粉ですが、あえて全粒粉を使用。小麦の胚芽なども使用した全粒粉を入れることで、ザクザク感を出しています。

現在同シリーズでは「いちごクッキーシュー」(158円、12月17日発売)が発売中なので、ぜひ食感を楽しんでみて。

いちごクッキーシュー

ほかにもワンハンドタイプのスイーツとしては、「冷やして食べるコロネパイ(チーズクリーム)」や「香ばしいクッキーのクリームサンド(レーズン)」が人気だったそうです。

冷やして食べるコロネパイ(チーズクリーム)

香ばしいクッキーのクリームサンド(レーズン)

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