ランキング

株式会社三省堂は、『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2019」』の選考結果を発表した。

同選考は、ユーザーから応募された『「今年特に広まった」と感じられる言葉』などから、辞書を編む専門家が審査、選定するもの。

大賞に輝いたのは「−ペイ」。PayPayなどが100億円還元キャンペーンを行った効果などもあり、今年になって一気に普及したキャッシュレス決済、スマホ決済の各サービスの語尾に付けられるものだ。

PayPayだけではなく、楽天ペイ、Origami Pay、LINE Pay、メルペイ、ゆうちょPay、ファミペイなど、各社がこぞって「−ペイ」を使っている。

また、コンビニ最大手セブンイレブンが「7pay(セブンペイ)」をリリースするも不具合多発でサービス終了という衝撃的な結果になったのも記憶に新しい。

第2位は新参のファンや趣味などを始めて間もない人を指す「にわか」が選ばれた。今年は特にラグビーワールドカップで“にわか”ラグビーファンが急増したことが思い出される。

第3位は「あおり運転」。相手の車を執拗に追いかけ回した後に停車させ暴力を振るうという悍ましい事件が発生し、言葉として大きくクローズアップされた。この後にあおり運転を動画で記録するドライブレコーダーが盛んにPRされるようにもなった。

また、4位「反社」、6位「電凸」、7位「カスハラ」と攻撃的、負の意味を持った言葉が選ばれ、選考委員会では「誰もが鬱屈した不満や怒りを抱える、負の感情が蔓延する時代なのか」と話題になったという。

そのほかは、5位「サブスク」、8位「垂直避難」、9位「置き配」、10位「ASMR」が選ばれている。

なお、タピオカブームで生まれた「タピる」はブームが終焉すれば言葉が使われなくなる可能性がある点、ラグビーワールドカップ日本代表の「ワンチーム」は流行語的な色合いが強いために選外、そして「令和」は「令和元年の新語」を選ぶに当たって、「令和」そのものをランキングに入れるのは自己言及的、という理由でこちらも選外になっている。

「今年の新語2019」
URL:https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/shingo/2019/best10/
2019/12/05