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USBの新規格「USB4」の仕様が公開

 USB の新規格「USB4」の仕様が9月の初旬に公開された(参照:USB-IFのアナウンス、TechCrunch Japan)。パソコンと周辺機器を接続する USB は広く普及している。その新しい仕様が公開されたことで、今後の機器は USB4 に対応したものに徐々に置き換わっていくだろう。

 公開された仕様で、エンドユーザーにとって重要な部分を見ていこう。キーワードとなるのは、「USBType-C の使用」、「40Gbpsでのデータ転送」、「USB 3.2、USB 2.0、およびThunderbolt 3との下位互換性」だ。

 USB4 の仕様を端的に言うと、USBType-C で接続して、Thunderbolt 3 プロトコルを利用して、データ転送をおこなうというものだ。この内容自体は、以前から情報は伝わっていた(参照:PC Watch)。今後普及していく USB4 について予習するという意味で、USBType-C、Thunderbolt 3 が、それぞれどのようなものなのか見ていこう。

◆USB Type-C とは?

 まず、USB が何かという話から入ろう。USB は、Universal Serial Bus の略称である(参照:コトバンク)。1996年に1.0の仕様が発行され、1.1は1998年、2.0は2000年、3.0は2008年、3.1は2013年、3.2は2017年と、徐々に仕様をアップデートしている。そのたびに最大データ転送速度が増えており、3.0以降は、新しい仕様のたびに転送速度は2倍ずつ増えている(参照:Wikipedia)。

 またコネクタの形状も非常に種類が多く、USB Type-A、USB Type-B、USB Type-C、USB mini(A/B)、USB micro(A/B)などがある(参照:エレコム)。USB Type-C は、そうしたコネクタの中で、平らで楕円形の形をしたコネクタだ。上下の区別がなく、USB 3.1に対応している。登場した2015年当時、新しいMacBookに搭載されたことで話題を呼んだ(参照:CNET Japan)。

 規格とコネクタ形状が多種あるUSBだが、その規格の種類によって、充電したり外付けHDDを動かしたりする際の給電能力が違うので注意が必要だ。大容量が流れるケーブルから、小容量しか流れないケーブルへと変換しようとするとトラブルが発生する。そうした話題が9月上旬に出ていたので目にした人もいるだろう(参照:Togetter)。

 USB Type-C は目にすることも多くなっており、今回 USB4 に採用されたことで、今後のパソコンや周辺機器で採用されるケースが増えていくだろう。

◆Thunderbolt 3 とはどういう技術?

 次は、Thunderbolt 3 だ。Thunderbolt 3 は、Thunderbolt の三代目の技術である。Thunderbolt は、インテルとアップルが協力して開発した接続インターフェースだ(参照:Intel 、 Apple)。この2つの企業が関わっているために、アップルの製品で最初に商用化された。

 Thunderbolt は、ともかくデータ転送速度が速いのが特徴だが、それだけではない。機器を数珠つなぎにするデイジーチェーンもサポートしている。そのため、たとえばパソコンからプリンタにケーブルを繋ぎ、プリンタからスキャナにケーブルを繋ぐといったことができる。放射状にケーブルを繋がずに済むので、ケーブルが一ヶ所に集中せず、テーブル周りをすっきりさせることができる。

 また Thunderbolt は、USB、DisplayPort など複数のプロトコルをサポートするマルチプロトコルとなっている。そのため周辺機器もモニターも1つのケーブルから接続することができる。その機能を使えば、パソコン背面のコネクタの種類を減らすことが可能だ。

◆USB4の登場で、これからどのように変わるのか?

 USB4 はまだ仕様が公開されただけで、世の中に普及しているわけではない。しかし今後普及していけば、よい面が多くある。