5月の帰省時にも駄菓子屋へ

 8月18日、女子ゴルフのNEC軽井沢72トーナメントが終了した。全英オープンでメジャー制覇した渋野日向子選手は、惜しくも優勝を逃し、3位にとどまった。

 試合後の会見では、「最後の最後で台無しにしてしまったのがちょっと悔しいです。ほんとに情けないなと思います。しっかり今日も、攻めの、自分のプレイができていたので、これからもそのプレイをできるように。皆さんに楽しんでもらえるようなプレイができるように頑張ります」と語っていた。

 42年ぶりのメジャー制覇をはたした渋野は、国内外で人気沸騰中。思い切りのいいプレースタイルと無邪気な笑顔でお茶の間を虜にし、海外メディアからは「スマイルシンデレラ」と称賛されている。

 そんな渋野が、笑顔とともに話題になったのは、試合の休憩中にお菓子を食べる姿だ。全英オープン優勝後の会見では「お菓子をいっぱい食べたい」と話し、渋野が食べていた駄菓子「タラタラしてんじゃね〜よ」は各地で売り切れが続出した。

 8月18日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)では、「プレー中に食べたいお菓子ベスト3」を聞かれ、「グミ。クッキーはパサパサするから(ダメ)。あと昆布とビーフジャーキーと……。いや、3つ選べないです」と困り顔に。番組から忍者メシグミを差し入れされると、「私、これいつも食べてます! 全英(オープン)のときも食べてました」と満面の笑みを浮かべていた。

 だが、注目を浴びすぎて、「タラタラしてんじゃね〜よ」は封印したという。

 8月16日の会見で「タラタラしてんじゃね〜よ」について、「あれだけ取り上げられると食べづらいじゃないですか。コースには持ってきてないです。今日は『ハイチュウ』食べました。あんまり食べるとシャッター押されるから、好きなときに食べられなくて、おなかすいて困っちゃいますね。我慢できなくなったら食べます」と答えていた。

 実際、今回の軽井沢トーナメントでは、「激辛焼きかまソーメン」という、魚肉のすり身に唐辛子などを混ぜた細長い駄菓子を食べる姿が目撃されていた。

 そんな渋野のお菓子好きは筋金入りで、昔から地元の駄菓子屋さんにもよく通っていた。地元の駄菓子屋の店主・坪井広美さんが、本誌取材に対し、小学校時代の渋野の素顔を語ってくれた。

「健康的で、昔からいい笑顔しとったよ。お母さんから『笑顔が大事』って育てられたみたい。あと、会見でもきちんと話して対応できている。頭がいいんよ。それに物おじしない、無邪気な子やね。あんなに試合で1位や2位を争ってるとき、普通は笑顔なんて出せないし、お菓子も食べられないでしょ。並大抵のことじゃない。

 小さいときからゴルフして、ソフトボールもして、遊ぶ間もなかったと思うよ。おもしろかったのは、小学校3年か4年のときに、東京に行ったことを話してくれて。『東京は人がいっぱいだし、行くところじゃない。岡山がええ』って(笑)」

 全英オープンから3週連続で大会に出場していた渋野だが、次週は欠場し、地元・岡山で静養するという。怒涛の日々を乗り越えた今、地元でお菓子を食べながら、しばしのんびりしてほしい。