釜山の日本総領事館内に出動した警察官ら(ユーチューブチャンネル「モラカノ」提供、転載・転用禁止)=(聯合ニュース)

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【釜山聯合ニュース】韓国南東部の釜山・東区にある日本総領事館内で22日午後、日本の輸出規制強化に抗議するデモを行い、警察に連行された大学生らが、取り調べを受けた後、同日夜に帰宅した。釜山東部警察署が23日、明らかにした。

 

 同署によると、22日午後2時35分ごろ警察に連行された学生団体「釜山青年学生実践団」所属の大学生6人は、約8時間にわたる取り調べを受けた後、午後10時20分ごろ釈放された。

 警察関係者は「学生らが犯行を一部認めた」とし、「建造物侵入容疑で立件した。追加で取り調べを行った後、身柄を処理する予定だ」と説明した。

 領事館内は日本の領土となり治外法権だが、警察は属人主義に基づいて韓国国民に対する司法権を行使できる。

 警察は大学生らの連行に抗議してパトカーを阻止し、足で蹴った社会運動家1人も器物損壊容疑で立件した。

 

 連行された大学生らは22日、総領事館内で日本の「経済報復」を非難する内容のプラカードを持って「日本は謝罪せよ」などとシュプレヒコールを上げた。総領事館には館内の図書館を利用するとし、身分証明書を提出し入館証を受け取って入ったとされる。

 今回の事件を受け、在韓国日本大使館は韓国在住の日本人にデモの発生を伝えるとともに、日本関連施設を訪問する際には周囲の状況に注意を払うよう求めるメールを送った。メールでは事務所などの警備の強化、訪問者のチェック体制強化、出入り口の施錠、消火器などの配備、退避ルートの確認などの措置を呼びかけた。