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 日本政府観光局の発表によると、2018年の年間訪日外国人数は前年比8.7%増の3119万1900人で統計開始以来、最高となった。日本のおもてなし精神や治安の良さに驚く外国人も多いようだが、日本には他にも驚くべき文化があるという。いったい、どのようなものが挙げられるのだろうか。

 第1位「食べ物への執着心がすごい」

 テレビをつければ毎日のようにグルメ番組が放送され「人が食べているのを見て何が面白いの?」と思うらしい。また日本人は食べ物のために料理店に並ぶことも多いが、それも理解ができないという。日本を訪れたことがあるイタリア人は「イタリア人も食へのこだわりは強いけど、日本人はおなかがすいているのに30分も待てるのがすごい」と話し、フランス人は「日本人のグルメなところを見ると、日本の食べ物のレベルが高いことに納得する」と話す。また日本には24時間営業している外食チェーン店が多く、いつでも好きなものが食べられる点も魅力のようだ。別の訪日フランス人は「フランスではお店はだいたい19時には閉まってしまう。日本は夜中でもお店が開いていて、選択肢も多いのがいいね」と感動する。

 第2位「喫煙環境について」

 中国や韓国、欧州では屋内でたばこが吸える場所が少ないこともあり、たばこの灰皿が路上に設置され、歩きたばこをしている人もよく見かける。一方、日本では歩きたばこが禁止され、駅の構内などに喫煙所が設置されていることに驚くそうだ。しかし東京五輪を見すえ、近頃は東京や大阪の大都市では路上喫煙廃止の方向に動いており、喫煙所を撤去するところも多い。訪日中国人は「日本は喫煙者に優しくない。たばこは気軽に買えるのに、喫煙できる場所が減っているのは矛盾している」と話す。政府にとっては五輪に向けた訪日外国人対策の一環なのだろうが、当の訪日外国人にとって喫煙場所の規制はあまり評判がよろしくないようだ。

 第3位「新しい商品が出すぎる」

 特に日本のスターバックスで、季節限定商品が出ることに驚くという。ドイツ人観光客は「ヨーロッパにもスタバはあるけど、新商品はそんなに頻繁に出ないから新鮮だね」「桜をイメージしたものなど、日本ならではの個性があっていい」と興奮気味に話す。日本ではお菓子の新商品も毎月のように発売されるが、新商品の移り変わりに驚く外国人が多いようだ。

 第4位「スマホのケースが大きすぎる」

 若者のスマホケースを見ると、手に収まりきらないほど大きいものが多く、特に欧米人は「使いにくくないの?」と思うらしい。アジア圏では立体的な装飾やファーが付いているものなどを愛用している若者が多いが、欧米では立体的な装飾がほぼなく、単純にスマートフォンをカバーするだけのシンプルで使いやすいものを好む傾向にある。そのため、欧米人の多くが不思議に感じるようだ。とはいえ、欧米では見かけないかわいいスマホケースが日本にはたくさんあると、喜ぶ欧米人も中にはいる。東京や大阪など都市部の大型雑貨店ではカラフルなスマホケースを買う欧米人を見かけることも多い。

 第5位「スーパーやコンビニのお総菜コーナーが充実している」

 こちらも主に欧米の観光客が驚くことのようだ。安い値段で気軽に夕食のメニューがそろい、さらに種類も肉から魚まで、和洋中とジャンルも豊富にそろっていることに感動するという。アメリカ人観光客は「スーパーとコンビニは主婦の味方だと思う」と話す。台湾やタイなど料理をする習慣がない訪日外国人たちは「屋台は少ないけれど、コンビニは24時間開いている。いつでも好きなときにおいしい食事を手軽に食べられる日本って最高!」と笑顔を見せる。欧米人ならずとも、クオリティーの高い総菜や弁当が並ぶスーパーやコンビニは訪日外国人たちに好評のようだ。

 日本に住んでいると気づきにくいが、日本人にしては当たり前と思っているものでも、外国人にとっては意外で、興味深く感じるようだ。