中国メディアは、日本に出稼ぎに行く中国人女性の多くは「日本で暮らしているうちに、中国に帰国したくなくなるらしい」と伝える記事を掲載し、その理由を考察した。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、日本には多くの中国人がやってきている。観光で訪れる人だけではなく、仕事で訪れる中国人も少なくないわけだが、数年にわたって日本で生活すると、中国へ帰りたくなくなるのだという。中国メディアの捜狐は21日、日本に出稼ぎに行く中国人女性の多くは「日本で暮らしているうちに、中国に帰国したくなくなるらしい」と伝える記事を掲載し、その理由を考察した。

 記事はまず、中国の経済発展と同時に多くの中国人が外国へ旅行するようになったとしながらも、海外で生活したいと願う人も多いと紹介。日本と中国の間には暗い歴史上の出来事が存在するものの、日本の賃金の高さは多くの中国人を引き付ける要因となっていて、日本に出稼ぎに訪れる中国人女性の多くは「日本で生活しているうちに帰国したくなくなるようだ」と伝えた。

 その理由について、日本に出稼ぎに訪れる中国人女性の多くは電子機器などの「工場」で働くことが多く、非常に軽作業であるにもかかわらず毎月8000元(約12万5000円)ほどの給料を貰え、残業をすればさらに多くのお金を稼ぐことができるからと主張した。

 近年は中国の人件費も高騰していて、大都市であれば日本と同等かそれ以上のお金を稼ぐことが出来るようになっているが、それにはやはり学歴のほか、業務上の高いスキルが求められるのが一般的で、学歴の高くない地方出身者ではなかなか良い職を見つけることができないのが現状だ。

 最近では中国以外の国からも多くの出稼ぎ労働者が日本を訪れている。1カ月で自国の何倍ものお金を稼ぐことが出来るという大きな夢を抱いて来日するのだろうが、生活に掛かる費用もそれなりに多いことを考慮に入れて来日してほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)