アフリカ大陸の左上、大西洋に浮かぶ7つの島から成るカナリア諸島。なかでも一番大きなテネリフェ島はヨーロッパからの旅行先として人気が高く、のんびりとバカンスを楽しみに沢山の人々が訪れます。

ヨーロッパでは人気の島ですが、日本ではまだまだ無名のテネリフェ島。今回はそんなテネリフェ島がどんな場所なのか、島の魅力をお伝えします。

・ヨーロッパからの便数も豊富な人気旅行先

カナリア諸島最大の島テネリフェ島。東京都と同じくらいの島には北部と南部に空港があり、ヨーロッパからの空の便数が豊富な人気旅行先です。

北部の町サンタ・クルスはカナリア諸島自治州の州都。同州ではサンタ・クルスとグラン・カナリア島のラス・パルマスが共同で州都を担うという、少し変わった行政構造をしています。

島の南部はリゾートエリアとして発展しており、町には整備されたプロムナーデや大きなリゾートホテルが並びます。マリンスポーツやホエールウォッチングも盛んなので、滞在中にぜひチャレンジしてみてください。

・スペイン最高峰の山「テイデ山」がある

カナリア諸島はスペイン領ですが、スペイン領における最高峰の山があるのは、なんとスペイン本土ではなくテネリフェ島なのです。

島のほぼ中心に位置するテイデ山は、標高3718m。

日本で一番高い山である富士山の標高が3776mなので、偶然にも2つの国の最高峰はほぼ同じ高さになります。

テイデ山および周辺地域は、ユネスコ世界遺産にも登録されている国立公園。火山の噴火や長年の浸食作用によって造られた、荒々しくも美しい風景が一面に広がります。

・小さな島に隠された数々の絶景

テネリフェ島は東京都とほぼ同じくらいの大きさですが、島の各所には先ほど紹介したテイデ周辺の風景ほか、息を呑むほどの絶景がいくつも隠されています。

島南部で訪れたいのが、ロス・ヒガンテスという断崖絶壁。海岸から垂直に伸びる断崖は、一番高い所で高さ450mもあるのだそう。

島で最も壮観な風景が楽しめるマスカ渓谷は、曲がりくねった細い山道を登りきらなければたどり着けない場所。天気が良ければ、遠くにラ・ゴメラ島も見えることでしょう。

渓谷内にあるマスカ村にはカフェやレストランも数件あり、小さな村ながら多くの観光客で賑わいます。

カフェのテラス席に座れば、目の前に広がるのは渓谷の絶景。谷からはひんやりとした風が優しく吹き付け、緊張続きの山道ドライブでの疲れも癒せるはずです。

・知られざるじゃがいも天国?
テネリフェ島の食事で驚くのが、じゃがいもの登場率の高さ。

レストランで食事をすれば必ずじゃがいもを口にすると言ってもよいほど、料理にはじゃがいもが頻繁に使われています。じゃがいもが頻繁に登場するといっても、スパニッシュオムレツや煮込み料理など調理方法も様々なので、「じゃがいもばかりでゲンナリ」という事にはなりません。

数あるジャガイモ料理のなかでも、テネリフェ島の代表食ともいえるのが塩茹でしたじゃがいもとモホソースというカナリア諸島原産のソース。

ほんのり塩味のするじゃがいもとピリ辛のモホソースは相性抜群で、ビールにもよく合います。

日本人にとってはまだまだ未知なる島であるテネリフェ島。

島へは欧州各地を経由する必要があるためアクセスは若干不便ですが、ここでしか生息しない植物や美しい自然風景、エキゾチックな雰囲気に包まれた古都の数々など見どころも豊富。

一度訪れれば一瞬にしてその魅力に取りつかれてしまうはずです。

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