学生へのコミュニケーションには、チャットボットやLINEを用いることができ、状況に応じてツールを使い分けることも可能だ。 人手不足が顕在化するなか、優秀人材の確保・定着のためには、人事評価の改善は待ったなしだ。

 HRBrain社が提供する人事評価クラウド「HRBrain」は、シンプルで使いやすく直感的に操作可能なユーザーインターフェースを備えていることが特長。煩雑な集計業務が自動化されるほか、従業員の目標設定が可視化されるため、データ管理を効率的に行うことができる。

 面談記録はクラウド上に蓄積されるため、人事異動で上長が変わっても、過去の目標や実績をもとにした的確な目標設定や評価管理ができ、1on1ミーティングの質を上げることが可能。

 有料利用社数は300社を超え、ITを中心としたスタートアップ企業のほか、大企業でも活用されている。近年は、整骨院や病院、飲食店などでも導入が進んでいる。

 今後の展望として、人材の育成計画など、より経営に食い込んだ提案ができる機能を同サービス上で実現する予定。 働き方改革関連法案が施行され、今後ますます勤怠データを適切に取得して労働時間を厳格に管理する必要がある。

 ソニックガーデン社が提供する「ラクロー」は、未払い残業や36協定違反のリスクを可視化するクラウド型の労務リスク管理サービス。勤怠データの入力や打刻を従業員が行う場合、申告データと実際の労働時間が乖離しているケースが多い。このため、従業員と未払い残業などでトラブルになった際、労働時間の算出が困難なことから、企業が不利になる例も出ている。

 労務トラブルを未然に防ぐには、事前に申告データと実態との乖離を無くすことが必要だ。同サービスは、申告データとメール送信や予定表などのログから自動で集計した実際の労働時間を突き合わせ、日常的に勤務実態を正確に把握可能。

 今後は勤怠管理だけでなく、同サービスのような労働実態を把握するサービスの需要がさらに増すだろう。 生産性向上を目指す企業にとって、従業員の業務を可視化し、業務改善を行うことは必要不可欠だ。

 「ReTask」はメディアナビ社が提供する業務を可視化するマルチプラットフォーム対応のタスク管理ツールだ。同サービスはチームリーダーを管理業務から解放するという思想のもと設計されている。プロジェクトの進行状況と予実管理が可能なガントチャート機能や従業員の労働負荷の状況を視覚的に把握できるワークロード機能のほか、ビジネスチャット「WowTalk」への連携機能も搭載している。

 労働負荷の状況がつかめれば、リスケジュールやリアサインが容易になるため、生産性向上はもちろん、労働時間の削減も期待できる。プロジェクト形式の業務が主流であるシステム開発や建設現場などで活用が進んでいる。

 今年度中に、繰り返し行うプロジェクトの計画を効率化するリタスク機能や、AIによるタスクコーチ機能をアップデートする予定だ。 アルバイトを採用するために求人広告を出しても、忙しくて応募者の問い合わせに対応できない事態に直面している例は多い。

 トッピ社が提供する「ラク面」は、応募受付から日程調整までの面倒なやりとりを解消する画期的なサービスだ。応募者の電話対応から面接日時の調整まで、一連のプロセスをチャットにより自動化することで、24時間365日受付可能だ。

 応募者は、求人広告に掲載されている電話番号にダイヤルすると、自動でやりとりが始まるチャットに従うだけで、30秒で面接予約を決めることができる。

 面接のドタキャンが懸念されるが、面接の前日や当日に応募者にリマインドのメッセージが送信されるため、応募者が面接に来る確率は高い。一面接設定につき250円と低額なのも評価されているポイントだ。

 今後は正社員の会社説明会への応募に利用できるなど、対象領域を広げていく予定だ。 近年、企業と個人を結びつけるクラウドソーシングサービスが活況を呈している。

 RIT社は、企業とフリーコンサルタントを直接つなぐダイレクトマッチングサービス「VIREC」を提供しており、外資系コンサルティングファームで経験を積んだ専門コンサルタントが多数登録している。

 クラウドソーシングサービスの場合、マッチング精度の低さが課題となってきたが、同サービスでは自己PRを動画で用意し、経歴だけではわからない人柄を事前に見ることで、マッチングの精度を高めている。また、応募者のレジュメを複数の面接官で共有できる仕組みもあり、面接に伴う無駄を減らすことができる。

 将来的には、AIを活用したプッシュ型のレコメンド機能も搭載される予定だ。今後、同社では事業継承などの経営課題に直面している地方中堅企業とフリーコンサルタントをマッチングさせる取り組みを強化していく予定。