「物流テクノロジーの強化」では、AI、IoT、データサイエンス、ロボティクスの活用、情報通信の高度化に知見のあるコンサルティング会社やIT企業の人材、自動ピッキングや倉庫の無人化などを経験している人材が求められています。 現職で活躍している人材は、まず転職市場には出てきません。また、物流分野に特化して転職支援を行っている人材会社もないと思います。そして先ほどお話したように、物流分野の課題を解決できる人材は他の業界にいることも多いため、企業が独力で候補者を探し出すことが非常に困難です。

 当社は既に、現職で活躍している物流分野の人材をリサーチし、発掘しています。約300人をリストアップし、その多くの方と面談も終えています。そのため、私たちはクライアントの課題を解決することができる適格な候補者をスピーディーに紹介することができるのです。 入社後に活躍してもらうためには、候補者の能力や経験だけではなく、人柄や価値観、企業風土との相性まで深く読み取って評価する高度なアセスメントスキルが必要です。当社には多くの企業の物流課題に向き合い、物流分野の専門人材と数多くの面談を重ねて採用を支援してきた百戦錬磨のコンサルタントがそろっています。 最近の事例ですが、サービス業のクライアントに対して物流の効率化を推進するための幹部人材を異業種から紹介し、その方は高い対応力を発揮して大活躍されています。このような業界を越えた物流人材の採用支援についての経験も豊富に持っています。 企業規模を問わず、積極的な事業成長を目指す企業からの問い合わせが多いです。つまり、物流人材の確保が今後の成長に欠かせないということの表われです。Eコマース、通信販売、小売業を中心に、物流の効率化は喫緊の課題となっています。

 小売業は経営者から、Eコマース関連企業は経営企画担当役員から相談が入るケースが比較的多いように思います。中期経営計画を立案する際に、必ず「物流をどうする」という話が出てくるからです。

 毎日の物流を問題なく動かすことに精一杯になっている企業もあると思いますが、物流部門が「今日も1日頑張ったな」という意識に留まっていてはいけないという経営者の危機感が高まっています。将来の成長を見据えて物流の強化を急がなければと考える経営者が人材を求めているのです。 私は約20年前からヘッドハンターとして活動していますが、誰でもできる領域をやっていると参入者も増えて競争力がなくなってしまうと常に考えてきました。たとえ難しい領域であっても企業が本当に必要としている分野の人材であれば、先んじて手掛けることによってクライアントの事業成長を支援することができます。

 例えば、4-5年前からAI・IoT人材を開拓し、採用支援のノウハウを蓄積してきました。その結果、大手メーカーやサービス企業などの非常に難しい採用を相次いで成功させています。

 そして、物流分野についても他社に先駆けて約300人のリストを作り上げ、企業の人材ニーズに応えられるようになっています。難しい分野であるだけに、この分野を専門とする人材会社はありませんし、当社は他社にはないノウハウがあると自負しています。 当社は経営幹部やプロフェッショナル人材を対象としたリテイナー型のサーチ会社として、CXOや事業責任者、社外取締役などの実績も豊富です。単純なスペック合わせではなく、候補者の価値観とクライアントとの相性までも総合的に勘案して適材適所を実現していくのが特徴です。

 そして、ほとんどのコンサルタントが10年、20年以上の経験を持ち、広範な人脈と独自のネットワークが強みとなっています。