イニエスタの超絶テクに母国スペインも反応 「無限の才能」「魔法のコントロール」
浮き球を圧巻のボールコントロールで処理し、おとりになって周囲を生かすプレーも披露
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、28日のJ1リーグ第18節柏レイソル戦でヴィッセル神戸に移籍後初のスタメン出場。
後半37分までプレーし、1-0の勝利に貢献したが、母国スペインのメディアも「無限の才能を持つマジシャン」「魔法のコントロール」と改めてその卓越したテクニックを称賛している。
前節の湘南ベルマーレ戦(0-3)の後半途中から投入され、Jリーグデビューを果たしたイニエスタ。柏戦で吉田孝行監督が採用したのは、バルサが長年ベースとしている4-3-3システムで、イニエスタはインサイドハーフとしてピッチに立った。
背番号8は前半6分、DF渡部博文からのパスが浮き、コースもずれてしまったところを、相手二人に寄せられていたなか、右足を思い切り伸ばして絶妙なタッチでボールを空中に浮かせ、その間に相手の状況を把握。地面にボールが着く際に再び右足でボールをコントロールした。相手がボール奪取を図ろうと近づいた瞬間には余裕を持って味方にパスを出している。後半37分まで出場し、FW増山朝陽の決勝点が生まれた場面では、縦パスをスルーしておとりになるなど、周囲を生かすプレーで存在感を示した。
世界各国のメディアで称賛されるなか、母国スペインも異国の地に新天地を求めた希代の司令塔のプレーに着目。「AS」紙は「無限の才能を持つマジシャン」と題して「信じられないボールコントロールの質を披露」と伝え、「マルカ」紙は「イニエスタの魔法のコントロール:スタンドのどよめきに耳を傾けよ」とノエビアスタジアム神戸が熱狂に包まれたことにも触れている。
柏戦後に一時帰国が発表されたが、“イニエスタ・フィーバー”はまだまだ続きそうだ。
(Football ZONE web編集部)