第5打席でフェンス直撃の二塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

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16打席ぶりヒットは豪快なフェン直二塁打、実況「ワオ」

 28日(日本時間29日)の本拠地マリナーズ戦で、第5打席に痛烈な右翼フェンス直撃二塁打を放ったエンゼルス大谷翔平投手。本人がフェンスを「越えるかと思った」という会心の当たりは、打球速度113.2マイル(約182.1キロ)の弾丸ライナーだったが、この打球に驚きのあまり笑いが止まらない人物がいた。それが2003年の新人王左腕ドントレル・ウィリス氏だ。

 この日、エンゼルスの地元で試合を中継する「FOXスポーツ・ウエスト」で解説を務めたウィリス氏は、2003年にマーリンズ世界一に貢献し、球宴に2度出場したこともある左腕。Dトレインの愛称で親しまれ、9年のメジャー生活で72勝を挙げている。

 そんなウィリス氏が思わず爆笑が止まらなくなってしまったのは、8回裏2死走者なしの場面だった。打席に立った大谷は、左腕エリスの3球目96マイル(約154キロ)を強振。低い弾道で右翼へ一直線に飛んだ打球は、そのまま右翼席に飛び込むかと思ったが、フェンスに直撃して二塁打となった。

 この場面で、実況アナを務めるビクター・ロハス氏が「痛烈な打球がライトへ! ショウヘイ・オオタニ、もう少しでホームランでした!」と興奮気味に伝えると、続いて大きな笑い声が響いた。

「ハッハッハッハッハッハッ…113マイルって!」

 大谷が放った、あまりにも強烈過ぎる打球に度肝を抜かれたウィリス氏は、驚きを通り越えて笑いしか起きなかった様子。実況のロハス氏も「ワオ」とため息しか出なかった。

 大谷自身は「越えると思った打球が越えなかった」と二塁打に首を傾げたが、何よりも16打席ぶりに「H」のランプが灯ったことが大きな意味を持つ。元新人王も驚かせたツーベースで、復調の足掛かりを掴みたい。(Full-Count編集部)