また、世の中で“飲みニケーション”の効用が見直され始めているという風潮もあったため、以前から行われている季節ごとのイベントをまとめ直すなどしてプログラムを考え、この半年でいくつかのイベントを実行してきました。半年で社内の雰囲気がぐっと変わってきたと肌で実感しています。 残業削減対策として、20時以降の会議は禁止とし、当該時間は予約システムに入力できないように制限を加えました。

 代わりに、会社がランチ代を支給する形でランチミーティングを推奨しています。この取り組みにより、全社的に早く帰る習慣が身に付き始めていると感じています。 新卒は、毎年全体で10人前後を採用しています。営業/コンサルタント職とエンジニア職に分け、それぞれに適した方法を用いています。

 まず営業/コンサルタント職は、大手の就職サイトや新卒紹介会社などいろいろなチャネルを使ったり、夏の1day型インターンシップを通じて母集団を形成しています。そして集まった学生には、個別対応を重ねていきます。

 例えば、選社軸が固まっていない学生に対しては、会社選びのカウンセリングを行い軸づくりを手伝ったり、意欲が高い学生はいきなり役員面談をセットするといったことです。 また、大手にばかり目が向いているであろう学生に、ベンチャーの魅力を伝えるセミナーも開催しています。営業/コンサルタント職はだいたい600人ほどに接触し、5人前後を採用しています。

 エンジニア職は、選抜した社内エンジニア自らが、エンジニア志向の学生だけを集めた企業からスカウトを行う逆求人形式のイベントに出向き、目ぼしい学生にコンタクトするというものです。

 さらに来社した学生に、若手エンジニアとカジュアルな面談をしてもらい、それ以降は志望度合いや選社軸などに応じて個別対応をしながら次のフローを考えています。最終的には代表が面接をして合否を決めています。 その後、内々定者を集めた説明会も行っています。この説明会では、改めて会社説明を行います。会社説明は選考フローの初めに1度行うきりで、その後学生はいろいろな会社を受け内定も得ているので、改めて開発部門の責任者から当社の製品や業務の特徴、ビジョンなどを伝え、意志固めを促す場にしています。選考段階で150人ほどに接触し、その中から5人前後を厳選採用しています。

 中途は、概ね毎年30人前後を採用しています。すぐに必要という場合は人材紹介会社を活用し、中長期的なレンジでの採用は自社採用ホームページによるダイレクトリクルーティングを行っています。

 工夫している点は、まずは選社軸や転職動機についてアンケートを取り、面接で掘り下げる切り口にすること。それと、当社の説明資料を標準化し、誰でも同様の説明ができるようにしていることです。 採用はコスト高になっていることもあり、社員にリファラル採用の協力を求めています。従来から制度はありましたが、広く社内での認知を取るためにポスターを作製し社内に掲示するなど、周知を図っています。

 採用における一番の課題は、当社の魅力を高め発信するブランディングの強化に尽きると思っています。そのため、人財開発室は広報担当ともよく連携しています。また、ブランディングを行うにしても発信する内容が重要なので、先ほど述べたとおり「eコミュ」を広報活動に有効活用しています。

 こうして自社の魅力をさらに高め、社内外問わず「こんな会社で働いてみたい、働き続けたい」と思える会社になれるよう、今後も先進的な取り組みを続けていきたいと考えています。http://www.softbrain.co.jp

代表者:代表取締役社長 豊田浩文
設立:1992年
資本金:8億2606.4万円
従業員数:単体220人、連結1004人(2017年12月末時点)
事業内容:営業イノベーション事業
本社:東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング19F
売上高: 80億9100万円(2017年12月期)