“Suicaのクラウド化”、利用者にどんなメリットが?

ICカード乗車券は原則、改札通過時にICカードに情報を書き込み、出場時に運賃を決済する方式。これに加えてICカードのIDを端末で読み取り、センターサーバーから管理するIDとヒモ付いた情報を取り出す機能にも対応する。スイカのIDを用いて特急券をインターネット経由で予約・決済するとスイカをかざすだけで改札を通過できる。
JR東は、この仕組みを使って20年春に新幹線IC乗車サービスを導入する。ICカード以外にも将来、スマートフォンの画面に表示した「QRコード」や生体認証でのID認証による入場などを想定。すでにバーコード対応自動改札機の特許を出願し、実現に向けて検討を進めている。
紙チケットレスによる駅業務の効率化効果は大きい。券売機が不要になるほか、自動改札機から磁気券を読み取る機構が減らせ、大幅なコスト削減や省人化が見込まれる。