ごみを拾う原博実Jリーグ副理事長(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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28日、日本vsポーランドの試合後に、ゴミ拾いをする日本人の姿があった。それ自体はもう珍しい光景ではなくなったが、拾っていた人物がこれまでとは違った。

笑みを浮かべながら自らゴミを集めていたのは、Jリーグ副理事長で日本サッカー協会常務理事の原博実氏。青い袋が一杯になるまで集め、係員に渡していた。

サポーターのゴミ拾いが始まったのは1993年4月15日の日本vsスリランカ。このとき一部のサポーターがゴミ袋を持参し、周囲に呼びかけたのがきっかけだった。25年の時を経て、サポーターが行っていた行動を、Jリーグ、サッカー協会の幹部が真似るというときを迎え、ついにサポーターの行動がサッカー界でも認められたということだろう。

「少しでもお役に立てれば。みんなサポーターはやってくれてるからね。試合は厳しかったですけど、ラウンド16に行けてよかったです」

原氏はいつものようにひょうひょうと語り、爽やかにスタジアムを後にしていた。

【森雅史/日本蹴球合同会社】