リクルートホールディングス(東京・千代田、峰岸真澄社長)は、求人企業の口コミや給与情報を求職者に提供するオンライン求人サービスを行う米Glassdoor(グラスドア)の発行済全株式を、12億ドル(約1300億円)で取得することを決定した。

 グラスドアは2007年創業で、従業員は750人。2018年3月期の売上高は1億7100万ドル(約190億円)。

 同社は求人企業の口コミや給与情報に関するデータを求人情報と結びつけることで求職者が仕事を見つけやすくし、求人企業には求人サイト上でのクリック課金型や月額課金型の求人広告などを通じた採用支援を行っている。

 求人サイトには、世界190カ国以上で投稿される77万社を超える企業の口コミ情報などが掲載されており、2018年1月現在、月間で5900万を超えるユーザーが訪れているという。

 今回の買収によってグラスドアはリクルートのHRテクノロジーセグメント傘下に入り、引き続き現CEOのRobert Hohman氏が指揮する。

 グラスドアの求人企業情報に関するデータベースは、リクルートのHRテクノロジーセグメントの求人検索エンジンサービス「Indeed」が持つ機能と補完関係にあるため、今後は各々のブランドを確立させつつ両者のシナジー効果を狙う。

 リクルートは5月15日の通期決算発表で19年3月期の連結業績予想を公表する予定だが、今回の買収が連結業績予想に与える影響として、売上収益160億円、EBITDAマイナス30億円、調整後当期利益マイナス31億円程度を見込んでいる。