関東では知らない人が多い「ニシンそば」そのルーツをたどってみた
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2018年3月20日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、石川県内で定番のニシンそばのルーツを探っていました。
県外出身のアナウンサーは、石川に来るまでニシンそばを知らなかったそうです。
ニシンそば(Norio Nomuraさん撮影、Flickrより)
京都では年越しに食べる
ニシンそばについて街頭インタービューをしてみると、関東では知らない人が多く、関西の人はほぼ知っている、石川県では年齢が高くなるにつれて知っている人が多くなるという結果でした。
京都では年越しには必ずニシンそばを食べるそうです。一方で、関東の人は、そばの上に魚が乗っているのは不思議という言葉も聞かれました。
石川県民の中には市販されている調理済みのニシンをそばにのせて食べるという人もいました。確かにスーパーでは甘露煮、田舎煮、昆布まきなどたくさんのニシン商品が置いてあり、ニシンは県民にとって身近な食材なのです。
ニシンそばは、薄口しょうゆの関西風の出汁でいただきます。栄養価も豊富でタンパク質、ミネラル、ビタミンなどもとれます。
もともとは、京都が発祥の地だそうで、明治15年ごろ、「松葉」というお店の店主が発案したと言われています。京都の人にとって北前船で運ばれる魚は大切なタンパク源だったのです。そして、ニシンをよりおいしく食べるために、当時はそばの底に沈めて出されていたそうです。
石川県には京都の職人が伝え、広まっていったとか。関西風の薄味のため、関東では、普及しなかったとも言われています。今では定番のニシンそば、魚が貴重な京都発のアイディアなのですね。(ライター:りえ160)