米林宏昌監督作『メアリと魔女の花』で知られるスタジオポノックが27日、都内・東宝本社試写室にて新作プロジェクトを発表。スタジオポノック代表取締役/プロデューサーの西村義明、東宝株式会社常務取締役の市川南が記者会見に出席した。

第一回長編作品『メアリと魔女の花』が国内観客動員数266万人を突破し、全世界の上映が決定するなど、世界の映画シーンにおいて鮮烈なデビューを飾ったアニメーション制作会社スタジオポノック。会見で新プロジェクト「ポノック短編劇場」を発表した。

第一弾のテーマは「ちいさな英雄」。『メアリと魔女の花』の米林宏昌が自身初となるオリジナルストーリーで挑む、カニの兄弟の大冒険ファンタジー「カニーニとカニーノ」。巨匠・高畑勲の右腕として活躍した鬼才・百瀬義行による、母と少年の愛と感動の人間ドラマ「サムライエッグ」。宮崎駿監督作品の中心を担った天才アニメーター・山下明彦が、見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる「透明人間」。

3作品の劇場公開タイトルを『ポノック短編劇場 ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間-』とし、2018年8月24日(金)に全国公開される。キャスト・スタッフにはオダギリジョー、尾野真千子、田中泯、中田ヤスタカ、村松崇継の参加が決定している。

スタジオポノック代表取締役/プロデューサーの西村義明

西村プロデューサーは、今後の方向性について「長編アニメーション映画は2年に1本作るのがやっと。その間に短編アニメーションを作っていくのが理想です。『ポノックの短編劇場、次何やるんだろう?』とワクワクするようなレーベルになったら嬉しいです」とコメント。

宮崎駿も短編アニメーション映画『毛虫のボロ』を発表しているが、「傑作に決まってる」と言及。続けて「僕らが悩んでいる時、偶然見つけた宮崎駿監督の言葉が『アニメーションの豊かさを、作り手のくだらない意見を表明するための道具にしてはいけない』と。長編アニメーションは長期間をかけて多くの人間が関わってくる。一方で短編アニメーションは短期間で関わってくる人間も少ない。クリエイター1人1人に笑顔が出まくるんです。そんな時に、何か違うものが生まれてくる」と短編アニメーションの魅力を明かした。

『ポノック短編劇場 ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間-』は8月24日(金)より全国公開

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