映画やドラマで泣いてすっきりするという感覚は、どの国の人にも当てはまるようだが、中国人によると日本人の「泣く」ことは他とは違うように映るらしい。(イメージ写真提供:123RF)

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 休日になると、映画やドラマ、アニメなどを観て気分転換する人は多いのではないだろうか。忙しい毎日の生活のなかで、休日にゆっくり過ごすのは良い時間の過ごし方だが、日本の映画やアニメには「泣ける」要素の作品が非常に多いようだ。

 中国メディアの今日頭条は26日、日本の作品の多くが泣かせる内容である理由を分析し、「日本人はどうして泣きたがるか」と題した記事を掲載した。

 記事は、日本では週末になると、特に女性を中心に泣ける小説や映画を見て涙を流す人が多いと紹介。中国人筆者は、中国でも旧正月の連休が終わったばかりで「泣きたくなってくる」とし、日本人も同じ理由から週末に泣いてすっきりさせたいのではないかと推測した。

 それに加えて「泣く」という行為そのものを、日本人は肯定的に捉えていると記事は指摘。悲しむことを美しいと感じる感性があるからだと分析し、日本には死を題材にした映画やドラマも多いと紹介。日本人が死に強い関心を寄せるのは、桜の花を愛でる日本人ならではの傾向で、命の尊重ともいえると論じた。純愛ものでも、「世界の中心で、愛をさけぶ」、「恋空」、「天使の卵」など、ヒット作品には死別する内容が多い。

 最後に、日本の泣ける内容の作品には激しさがなく、静かで感傷的で美しいのも特徴だとも分析した。同じく涙を流すといっても、中国や韓国、そしてもちろん欧米の作品にもない種類の涙といえそうだ。泣いてすっきりするのは同じでも、日本人には独特の感性があるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)