Android版LINE、全トークを一括バックアップできるって知っていた? 大事なトーク履歴の保存と復元の仕方

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今やコミュニケーションツールと言えば「LINE」である。
恋人同士、家族、友達、サークル仲間などなど、とにかく手軽にトークができる。
スタンプで微妙な気持ちやニュアンスを表現できる。
使い勝手がよく、特定の人やグループでも利用できることも普及を後押した。

そんなLINEでのトーク(やりとり)は、機種変更しても残しておきたいものだ。

Android端末の場合、これまでは、旧端末で、各トークに対して1つずつ手動でバックアップ操作をする必要があった。例えば、50人の友達と10のグループトークがあったとしたら、バックアップ操作を60回繰り返す必要があったわけだ。そして新端末では、60回の復元操作をしないと内容を引き継げなかった。

だが、今年5月のアップデートで、すべてのトークを一括でバックアップできるようになった。
この方法でのバックアップには、Googleドライブを利用する必要がある。
Android端末を使っているということは、Googleアカウントはすでに登録しているということなので、Googleドライブの利用にあたって特になにかをする必要はない。

操作はいたって簡単だ。以下の4ステップの操作だけでOKだ。

<旧端末>
ステップ1:Googleドライブにトーク履歴をバックアップする
ステップ2:LINEアカウントの引き継ぎ設定をする

<新端末>
ステップ3:LINEアカウントの引き継ぎを行う
ステップ4:Googleドライブにバックアップしたトーク履歴を復元する

トークの履歴はGoogleドライブ経由で引き継ぎ、基本情報はLINEアカウントで引き継ぐ、と考えればわかりやすい。
なお、引き継ぎを行う際には、事前にLINEアプリを最新のものにアップデートしておくことを忘れないようにしたい。
では、1ステップずつ説明していこう。

ステップ1:旧端末でGoogleドライブにトーク履歴をバックアップする


「その他」タブを開き、設定(歯車)アイコンをタップ。次の画面で「トーク」をタップする。



「トーク履歴のバックアップ・復元」をタップし、「Googleドライブにバックアップする」をタップする。


これで、全トークの履歴をバックアップできた。

ステップ2:旧端末でLINEアカウント引き継ぎ設定をする


設定画面で「アカウント引き継ぎ設定」をタップし、「アカウントを引き継ぐ」をオンにする


オンにしたら、速やかに新端末で引き継ぎ設定を行おう。
なお、引き継ぎをするには、LINEでのメールアドレスの登録が前提となる。
もし設定していない場合は、設定画面の「アカウント」をタップし、メールアドレスを設定しよう。
このメールアドレスは、Googleアカウントのメールアドレスでなくてもかまわない。


ステップ3:新端末でLINEアカウントの引き継ぎを行う
新端末では、特に「引き継ぎ」という意識はしなくてもよい。アプリをインストールし、ウィザードに従って新規利用の設定をすれば、友だちリストなどの基本情報は引き継げる。

ステップ4:新端末でGoogleドライブにバックアップしたトーク履歴を復元する


バックアップのときと同じ画面を開き、「復元する」をタップする


こちらも非常に簡単。ステップ2でバックアップするときに開いた画面で「復元する」をタップするだけだ。これで全トークの履歴が復元される。
なお、保存期限が切れた写真や動画などは復元できないこともある。

iPhone版LINEでは、iCloudを利用してトーク履歴をバックアップできる。
操作方法は上記で説明したAndroid版とほぼ同じだ。
注意する点としては、
 ・バックアップや復元時に、iCloudにログインしている必要がある
 ・新端末での復元はLINEにログインした直後のタイミングのみ
などが挙げられる。

Android版の場合はいつでも復元できるが、iPhoneの場合はそうではない。
復元する前に、必ずiCloudにログインできているかどうかを確認しておこう。

iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneなど、異なるOSに機種変更した場合は、残念ながらトーク履歴を移行できない。
どうしても保存しておきたいやりとりは、テキストベースで残しておこう。


個別のトークから「トーク設定」→「トーク履歴をバックアップ」と選ぶ


次に、「テキストでバックアップ」を選び、「Keep」などに保存する。すると、画像やスタンプは保存できないが、テキストベースのやりとりだけは閲覧できる。大切なやりとりはテキストだけでも保存しておけば、あとで読み返すことができる。


内藤由美