宮城県の鳴子峡(済州オルレ提供)=(聯合ニュース)

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【西帰浦聯合ニュース】韓国・済州島で始まった歩くプロセスそのものを楽しむトレッキング「オルレ」の認定機関である社団法人「済州オルレ」は21日、済州島で日本の宮城県の関係者と「宮城オルレ」の協定を締結した。

 「オルレ」は済州島の方言で「通りから家に通じる狭い路地」を意味する。済州島の魅力を広めるため済州オルレが2007年に始め、トレッキング愛好者の人気を集めている。宮城オルレは九州オルレ、モンゴルオルレに続き海外で認定される3番目の「オルレ」としてのトレッキングコースになる。来年2〜3コースが開設される予定だ。

 宮城県は済州オルレの持つ癒やしの力や地域経済の活性化効果に着目し、2011年の東日本大震災を受けて減少した外国人客を呼び戻し、地域共同体を回復させる目的で宮城オルレの設置を推進してきた。昨年4月以降、県関係者がたびたび済州島を訪れ済州オルレ側と協議を重ねてきた。

 海外のオルレは済州オルレ「姉妹の道」と呼ばれ、済州オルレがコース開発に加わり標識デザインなどを提供し、運営方針と哲学も共有する。

 最初の「姉妹の道」は九州地方で19コースが運営されている「九州オルレ」で、12年2月の開設以降、33万人が歩いた。今年6月にはモンゴルに2コースの「モンゴルオルレ」が開設された。

 宮城県の村井嘉浩知事は「宮城県は東日本大震災で大きな被害を受けたが、韓国をはじめとする国内外から支援を受けて立ち直りつつある」と述べ、宮城オルレが地域の歴史と文化を保存し、伝え、変化をつくり出す契機になると期待を示した。