AFX通信によると、30日午後のアジアの外為市場で、インドネシア中銀が利上げを発表したことを受けて、同国通貨ルピアがこの日の安値、1ドル＝1万1800ルピアから上昇に転じた。

　　最近の原油価格高騰を受け、ガソリンなど国民生活に密着した石油製品の価格上昇の影響を緩和するため、政府が支出する燃料助成金負担が増加し、国家財政が悪化するという不安が市場に広がる中、ルピア売り・ドル買いの動きがここ数日強まっており、29日には、ルピアは対ドルで前週末比約5％も急落、今日も午前中に前日比約8％安と下落が進んだ。

　　しかし、インドネシア銀行（同国中銀）が同日午前11時過ぎに、ルピア防衛策の一環として、政策金利と1週間もの市場介入金利、市中銀行の銀行準備率をそれぞれ引き上げる一連の緊急措置を発表したことから、午後2時ごろ、ルピアはこの日の安値1ドル＝1万1800ルピアから、同1万0400−1万0500ルピアまで反発した。　【了】