チェルシーに“ストライカー危機” モラタ6週間離脱、来夏退任浮上のコンテ監督に逆風

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公式戦9試合7得点のエースが、CLローマ戦やリーグの大一番マンU戦を欠場か

 チェルシーのスペイン代表FWアルバロ・モラタは、先週末のマンチェスター・シティ戦の途中にハムストリングの負傷により途中交代した。

 英紙「ガーディアン」によれば、最大6週間の長期離脱となり、ワールドカップ(W杯)予選を戦うスペイン代表からも離脱が決まった。

 モラタは今夏にレアル・マドリードから加入し、ここまで公式戦9試合7得点と早速エースの座に君臨していた。それだけにチームにとっては大きな打撃となる。報道の通り6週間の離脱となれば、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のローマ戦(10月18日、31日)、リーグ戦の大一番であるマンチェスター・ユナイテッド戦(11月5日)などのビッグゲームも欠場する可能性がある。

 英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」では、「チェルシーのボス、アントニオ・コンテ監督はチームトップスコアラーが欠場することで、メンバー選考で頭を悩ませることになる」と報じている。

 センターフォワードのバックアップにはベルギー代表FWミシー・バチュアイが控えている。しかし、同選手はCLとリーグカップで計5得点を決めている一方で、リーグ戦では4試合の途中出場で無得点に終わっている。

コンテ監督はバチュアイを信頼しきれず?

 同紙はモラタが負傷したシティ戦で、代わりに出場したのがバチュアイではなくMFウィリアンだった点に触れ、「土曜日(シティ戦)にモラタが負傷退場となった時、コンテは彼を頼ることがなかった」と、ベルギー代表ストライカーが絶対的な信頼を得られていないと指摘。昨季チーム得点王のFWジエゴ・コスタ移籍で、ストライカーの頭数が足りていない状況だ。

 ロマン・アブラモビッチ会長らクラブ首脳陣との意見のズレが生じていることから、今季終了後に退団するとの噂が報じられているコンテ監督。カップ戦との並行で過密日程となるこの時期に、新たな頭痛の種を抱えることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images