【23節のベストイレブン】

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 J1リーグは8月19日・20日に23節の9試合を行なった。ここでは、その9試合からサッカーダイジェストWeb編集部がセレクトしたベストイレブンを紹介する。
 
 【選出理由】
 今節は快勝で3試合ぶりの白星を挙げた鳥栖から最多の3名をセレクト。なかでも、ついにリーグ戦初ゴールを決め、個の力を存分に発揮したビクトル・イバルボを採点「7.5」で今節のMVPに選出した。
 
 2トップの一角には浦和の興梠慎三をピックアップ。2得点を挙げ、キャリアハイの15ゴールに到達。勝利の立役者となった。
 
 2連勝で4位につける柏からはゴールを演出した2名。華麗なロングフィードで得点をアシストした大谷秀和と、そのパスをフリーで受けて、狙いすましたシュートをファーサイドに沈めた伊東純也を選出。どちらも秀逸な働きぶりだった。
 
 また、値千金のゴールでチームを勝利に導いた広島の柴粼晃誠をサイドハーフで選出。ディフェンスラインには積極的な攻撃参加で攻守にわたり活躍したC大阪の丸橋祐介と川崎の奈良竜樹。マッチアップしたポドルスキを軽々と封じた中澤佑二を選んだ。
 
 GKには、後方からのコーチングと安定したセービングで無失点に抑えた鹿島の曽ケ端準を選出した。
【今節のベストイレブン】
GK 
21 曽ケ端準(鹿島) 6
相手のファーストシュートをしっかり抑え、守備に安定感をもたらした。後方からのコーチングも的確。
 
DF
13 小林祐三(鳥栖) 6.5
タイミングのいい攻撃参加を序盤から見せ、システム変更後も高い位置取りで相手をけん制した。
 
22 中澤佑二(横浜) 6.5
最終ラインを牽引する姿は見ていて頼もしかった。試合を通じてパフォーマンスに問題は感じられず、マッチアップした神戸のポドルスキも軽々と封じていた。
 
3 奈良竜樹(川崎) 7
長身選手を擁する札幌攻撃陣に一歩も引かず抑え込んだ。ボールを保持した場面では、前からのプレスに対し積極的に前を向いたり、臆せずパスをつなぎリズムを作った。
 
14 丸橋祐介(C大阪) 7
左サイドバックながら「ボックス・トゥ・ボックス」をこなし、ピンチにも、チャンスにも顔を出していた。この暑さのなか、ふたつの心臓を持っていたに違いない。
 
MF
7 大谷秀和(柏) 7
攻撃時には最終ラインに入ってビルドアップ。相手のミスを逃さずにカウンターにつなげ、ゴールを演出した。
 
14 伊東純也(柏) 7.5
カウンターでの破壊力はさすが。FWの両助っ人が決定力を欠いたなか、値千金のゴールで試合を決めた。
 
4 原川 力(鳥栖) 6.5
中に入ってプレーしながら三丸がオーバーラップするスペースを作り、ダメ押し点を挙げる。
 
30 柴粼晃誠(広島) 6.5
ブラジル人アタッカーのふたりとなかなかいい関係を築けなかったが、こぼれ球を押し込んで値千金の得点を挙げた。
 
FW
30 興梠慎三(浦和) 7
決して簡単ではないシュートを沈めて2ゴール。キャリアハイの15ゴールに到達する印象深い一戦となった。
 
THIS WEEK MVP
32 ビクトル・イバルボ(鳥栖) 7.5
ついにリーグ戦初ゴールを決めて試合の流れを引き寄せた。さらにDFを巧みにかわして追加点を挙げる。
 
※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。