マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

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安打、出場、盗塁…歴代ランキングを駆け上がるイチロー

 マーリンズイチロー外野手が20日(日本時間21日)の敵地メッツ戦でメジャー通算2602試合目の出場を果たし、歴代単独40位となった。この日は代打で出場し、空振り三振に倒れたが、マーリンズは6-4で勝利。イチローは打率.243となった。

 メジャー17年目を迎えているベテランは試合に出場するたびに何らかの記録に絡んでいる印象だ。この日は5点リードの8回1死走者なしで代打で登場したが右腕ゴーデルのチェンジアップに空振り三振に倒れた。イチローのシーズン代打安打はここまで20安打。球団最多タイとなる21安打はお預けとなったが、通算出場数を2602試合に伸ばし、「エリアス・スポーツ・ビュロー」による出場数ランキングで最多盗塁9度、ゴールドグラブ賞9度受賞の米殿堂入り名手ルイス・アパリシオを抜き去り、単独40位に浮上した。

 イチローが塗り替え続けている記録で言えば、注目されている一つは通算安打記録。現在、メジャー通算3066安打で、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り15本と迫っている。しかし記録はこれだけではない。今季いまだに記録していない盗塁も508盗塁でメジャー歴代35位に位置し、あと1つで同34位のハリー・ストーベイに並ぶ。中堅手としての最年長スタメン記録(43歳211日)も保持しており、同ポジションで先発するたびに記録は塗り替わる。また、連続本塁打も今年でメジャー17年連続、日米通算では25年連続まで伸ばし、日本人選手としては野村克也氏と並ぶ歴代2位となった。あと1年で谷繁元信氏の26年に並ぶ。

 イチローにとって試合に出るだけで記録される出場数は大きな意味を持たないかもしれない。しかし、ここまで欠場を余儀なくされるような大きな怪我がないのは驚異的だ。故障者リスト(DL)入りは第2回WBCで優勝した2009年に極度の疲労により胃潰瘍を患い、開幕をDLで迎えた時だけ。近年は打席数こそ減っているものの、昨季までのメジャー16シーズンで出場150試合に満たなかったのもたった3度で、全シーズンで140試合以上に出場してきた。

 出場試合数で次に超える見通しなのは歴代39位のドワイト・エバンスの2606試合。また、今季はメジャー代打安打記録28本(ジョン・バンダーウォール・1995年)も射程に捉えている。50歳まで現役を見据えるベテランは今後、どの記録を塗り替えるのだろうか。(Full-Count編集部)