この対決を見逃すな!大会ナンバーワン左腕・櫻井周斗vs西日本最強スラッガー・安田尚憲!

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 第89回選抜高等学校大会が19日に開幕する。注目はドラフト候補同士の対決だ。とくに見逃せない対戦が、大会初日の日大三vs履正社の優勝候補同士の対決だ。

日大三・櫻井周斗と履正社・安田尚憲の対決が甲子園を盛り上げる!!

櫻井周斗(日大三)

 ドラフト候補に挙がる左腕・櫻井 周斗(日大三)と高校通算49本塁打を放っている西日本最強スラッガー・安田 尚憲との対決は見逃せない。

 櫻井は松井 裕樹(東北楽天)を彷彿させる投げっぷりが魅力。秋は、最速144キロの速球と縦スライダーで三振を量産した。昨秋は、44.2回を投げて、58奪三振を記録し、奪三振率11.69は32校の主力投手ではトップとなる数字を残している。昨秋は都大会決勝で高校通算79本塁打の清宮 幸太郎から5三振を奪い、一躍注目を集めた。そしてシーズンインしてから櫻井は名門・横浜との練習試合で先発登板。結果は4回2失点とまだ本調子といえる投球ではなかったが、本戦まで状態を仕上げていきたいところ。

 迎える選抜では、西日本を代表する安田から三振を奪い、「さくらい・しゅうと」の名を甲子園の舞台で轟かせることはできるか?

安田尚憲(履正社)

 一方の安田は、昨秋の公式戦では4本塁打、22打点、打率.420と別格の打撃成績を残した。さらに、12月末、大阪府選抜の一員として台湾の高校チームとの交流試合に出場。この交流戦では木製バットを使用したにも関わらず、練習試合の高苑工商戦(24日)で高校通算45号本塁打。翌日の台中興大附農戦(25日)では、8回表、0対2の2点ビハインド。二死二、三塁の場面で左投手が投じたスライダーをうまく引き付けて、レフトオーバーの二塁打を放ち、さらに翌日の平鎮高中(26日)でも安打を連発。木製バットでも、対応力の高さを示した。今春の練習試合でも好調をキープ。16日の社戦では、安田がこのオフに追求していた逆方向への本塁打を放ち、そして大会前の最後の練習試合となった17日の鳥羽戦では、右中間へ特大となる高校通算49号本塁打を叩き込んだ。仕上がりは上々だ。

 大会ナンバーワン左腕・櫻井 周斗vs西日本最強スラッガー・安田 尚憲。果たして、軍配はどちらに上がるのか。

 

 (文=河嶋 宗一)

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