Amazon創業者ベゾス氏の「Blue Origin」が新型の垂直着陸ロケット「New Glenn」の3DCGムービーを公開
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Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏が設立した航空宇宙スタートアップの「Blue Origin(ブルーオリジン)」が、開発中の大型ロケット「New Glenn(ニューグレン)」のイメージムービーを公開しました。
Blue Origin releases animation of its future orbital rocket, and it looks really familiar - The Verge
http://www.theverge.com/2017/3/7/14841128/blue-origin-ocean-landing-rocket-animation-spacex-comparison
垂直離陸型の再利用可能ロケット「ニューグレン」がどのように打ち上げられるかなどを詳細に再現した3DCGムービーは、ワシントンD.C.で開催された航空宇宙開発者会議の中でベゾス氏により公開されました。ムービーは以下から視聴できます。
Introducing New Glenn - YouTube
フロリダにあるアメリカ東部宇宙ロケットセンターにあるロケット発射施設「Launch Complex 36」からニューグレンが打ち上げられる様子をムービーでは再現しています。
ロケット底面には6本の着陸脚が搭載されており、脚のひとつが故障してもロケット本体を無事着陸できるように設計されているそうです。
ロケット側面にはブルーオリジンのロゴと可動式のフィン。このフィンで本体を制御します。
発射の瞬間
ニューグレンは大型ロケットエンジン「BE-4」を7基搭載しており、その重量は10万ポンド(約45トン)近くになるとのこと。
ベゾス氏によると、ニューグレンは地表からの高度約3万6000kmの静止トランスファ軌道(GTO)に、重量2万9000ポンド(約13トン)のペイロードを輸送することが可能とのこと。
ペイロードはロケットの先端部分に搭載されています。
ムービー中のニューグレンは2段式ロケットになっており、1段目を分離して……
2段目が発射。先端に搭載されているペイロードを送り届けるためさらに宇宙空間を突き進みます。
しばらくしてから先端のカバーが分離します。
一時的に宇宙空間に到達した1段目のロケット本体は……
そのまま再び地球の大気圏に突入。
そしてロケットを逆噴射させて地上へ降りていきます。
海上の着陸ポイントに無事着地。このあたりは、先行しているSpaceXのFalcon 9ロケットと同じ運用方法が取り入れられているようです。
ブルーオリジンは小型ロケット「ニューシェパード」で垂直着陸に成功しており、その様子は以下の記事で詳しく見ることができます。垂直着陸に成功したのはニューグレンとは異なるロケットですが、そのノウハウがニューグレンに存分に活かされることは間違いありません。
打ち上げたロケットを垂直に「着陸」させる事にAmazonのベゾスCEOの宇宙企業が成功 - GIGAZINE
一方、ロケットの2段目は先端のカバーが外れて……
先端に積まれていたペイロードを無事GTOまで送り届けることに成功しています。
ブルーオリジンは初の衛星打ち上げ契約を獲得したことを発表しており、ニューグレンがこのミッションに挑戦することとなります。ベゾス氏によると、ニューグレンの初打ち上げは2020年に予定されているそうです。
ニューグレンは、NASAのアポロ計画で使用された「サターンV」ロケットに次ぐ巨大ロケットで、民間による宇宙開発で先行するSpaceXの「ファルコン9」および「ファルコン・ヘビー」を上回るものになる予定。以下のように並べてみると、ニューグレンの巨大さがよくわかるはず。
なお、ブルーオリジンはつい先日に大型ロケットエンジン「BE-4」の組み立てを完了させたばかり。今回イメージムービーが公開されたニューグレンには、このBE-4エンジンが7基搭載される予定です。
ジェフ・ベゾス氏のBlue Originがついに大型ロケットエンジンを組み立て完了、「月へのAmazon計画」も浮上 - GIGAZINE
Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏が設立した航空宇宙スタートアップの「Blue Origin(ブルーオリジン)」が、開発中の大型ロケット「New Glenn(ニューグレン)」のイメージムービーを公開しました。
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http://www.theverge.com/2017/3/7/14841128/blue-origin-ocean-landing-rocket-animation-spacex-comparison
垂直離陸型の再利用可能ロケット「ニューグレン」がどのように打ち上げられるかなどを詳細に再現した3DCGムービーは、ワシントンD.C.で開催された航空宇宙開発者会議の中でベゾス氏により公開されました。ムービーは以下から視聴できます。
フロリダにあるアメリカ東部宇宙ロケットセンターにあるロケット発射施設「Launch Complex 36」からニューグレンが打ち上げられる様子をムービーでは再現しています。
ロケット底面には6本の着陸脚が搭載されており、脚のひとつが故障してもロケット本体を無事着陸できるように設計されているそうです。
ロケット側面にはブルーオリジンのロゴと可動式のフィン。このフィンで本体を制御します。
発射の瞬間
ニューグレンは大型ロケットエンジン「BE-4」を7基搭載しており、その重量は10万ポンド(約45トン)近くになるとのこと。
ベゾス氏によると、ニューグレンは地表からの高度約3万6000kmの静止トランスファ軌道(GTO)に、重量2万9000ポンド(約13トン)のペイロードを輸送することが可能とのこと。
ペイロードはロケットの先端部分に搭載されています。
ムービー中のニューグレンは2段式ロケットになっており、1段目を分離して……
2段目が発射。先端に搭載されているペイロードを送り届けるためさらに宇宙空間を突き進みます。
しばらくしてから先端のカバーが分離します。
一時的に宇宙空間に到達した1段目のロケット本体は……
そのまま再び地球の大気圏に突入。
そしてロケットを逆噴射させて地上へ降りていきます。
海上の着陸ポイントに無事着地。このあたりは、先行しているSpaceXのFalcon 9ロケットと同じ運用方法が取り入れられているようです。
ブルーオリジンは小型ロケット「ニューシェパード」で垂直着陸に成功しており、その様子は以下の記事で詳しく見ることができます。垂直着陸に成功したのはニューグレンとは異なるロケットですが、そのノウハウがニューグレンに存分に活かされることは間違いありません。
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一方、ロケットの2段目は先端のカバーが外れて……
先端に積まれていたペイロードを無事GTOまで送り届けることに成功しています。
ブルーオリジンは初の衛星打ち上げ契約を獲得したことを発表しており、ニューグレンがこのミッションに挑戦することとなります。ベゾス氏によると、ニューグレンの初打ち上げは2020年に予定されているそうです。
ニューグレンは、NASAのアポロ計画で使用された「サターンV」ロケットに次ぐ巨大ロケットで、民間による宇宙開発で先行するSpaceXの「ファルコン9」および「ファルコン・ヘビー」を上回るものになる予定。以下のように並べてみると、ニューグレンの巨大さがよくわかるはず。
なお、ブルーオリジンはつい先日に大型ロケットエンジン「BE-4」の組み立てを完了させたばかり。今回イメージムービーが公開されたニューグレンには、このBE-4エンジンが7基搭載される予定です。
ジェフ・ベゾス氏のBlue Originがついに大型ロケットエンジンを組み立て完了、「月へのAmazon計画」も浮上 - GIGAZINE