米下院、中国CNOOCによる米ユノカル買収阻止の決議案を可決=国益害すとして
XFN-ASIAによると、中国石油・ガス3位のCNOOC(中国海洋石油)が、米石油・ガス9位のユノカルの買収に名乗りをあげている問題で、米下院は6月30日、同買収提案を阻止するための連邦予算修正決議案を可決した。同修正案はキルパトリック民主党下院議員が提出したもので、米政府がCNOOCによるユノカル買収を支持することを禁じている。ただ、法的拘束力はない。
民主党の同僚議員であるペロシ下院議員は、「中国による米エネルギー資源に対する支配は、米国にとって国家安全保障上の脅威」と述べ、同修正決議案への支持を求めた。また、共和党下院議員も中国国営企業が米国のエネルギーインフラを取得することに対する懸念を表明する決議を提出する予定だ。
また、超党派で、ブッシュ政権やスノー米財務長官に対し、CNOOCの買収契約に対し、外国投資の国益への影響を審査する対米外国投資委員会で審査を行うよう求める動きが強まっている。同委員会を率いるスノー長官は、CNOOCによるユノカルの買収が認められるかどうかについて、買収契約の中身や参加企業の実態、使用される技術の種類などを審査し、その結果を検討して決定されるとしている。【了】
民主党の同僚議員であるペロシ下院議員は、「中国による米エネルギー資源に対する支配は、米国にとって国家安全保障上の脅威」と述べ、同修正決議案への支持を求めた。また、共和党下院議員も中国国営企業が米国のエネルギーインフラを取得することに対する懸念を表明する決議を提出する予定だ。