XFN-ASIAによると、ドイツテレコムの携帯電話サービス会社、ティーモバイルは29日、携帯電話向けの高速インターネット・サービス「ウエブンウォーク(web’n’walk)」を開始すると発表した。ドイツ国内では7月、イギリスとオランダでは年末までにサービスを開始する。

  このサービスで、ティーモバイルの携帯電話利用者は、アクセス可能なウエブサイトの種類を制限されずに、パソコン並みに楽々とウエブ閲覧が可能になるという。WAPなど既存の携帯電話によるインターネット・サービスの大半は、アクセスできるサイトが比較的小容量のものに制限され、ダウンロードにも時間がかかる。ドイツテレコムの株価は29日午後のフランクフルト取引所で2%上伸した。

  同社のレネ・オバーマン会長兼CEO(最高経営責任者)は、米国でウエブンウォークを開始しない理由について、同国で次世代の3G携帯電話ネットワークが普及していないことだと述べた。同社はまた、グーグルの検索ページをホームページに設定、「将来的にはティーモバイルとグーグルはウエブンウォークのコンテンツで協力していく」とした。

  ウエブンウォークの料金体系は、「データ30」では、月10ユーロ(約1320円)で最大30メガバイトのダウンロードができる。このオプションで約500分のウエブ閲覧、または3万通のEメールのやり取りが可能になる。【了】